【咲-Saki-】京太郎「たのしい宮永一家」【微安価】
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182: ◆copBIXhjP6[saga]
2021/02/19(金) 01:20:44.44 ID:huUF1py00
淡「へぇ......それにしては、まるでカイさんとアイさんも関係ないみたいな口ぶりだったけど」

淡「あの二人も部外者みたいじゃん。同じ宮永家なのに」

照「違う。お父さんとお母さんに心配かけたくないだけ」

淡「だいたいさぁ。偉そうに言うけど、そもそもテルって本当にメイの家族なの?」

照「.........どういうこと?」

淡「遠く離れた東京に住んで、一年に何回か会うだけ。伯母さんと姪っ子なんて家族っていうより親戚でしょ」

照「そんなことない。私は明の家族だし京ちゃんの家族」

淡「そもそもキョータローに抱かれたからって勘違いしちゃってさ」

淡「アイツは自分で自分を誤魔化してるみたいだけど、結局キョータローが必要としてるのはサキなんだよ」

淡「たまたまサキのお姉ちゃんだったってだけでテルそのものを愛してるわけじゃない」

照「違う」

淡「メイのお母さんもサキだけだよ。そのサキも今は......かわいそうなメイ」

淡「テルだってわかってるんでしょ?だから今更キョータローと結婚したがってるんだ。必死に彼女の代わりになろうとして」

淡「健気だね、テルは」

照「違う!」

淡「でもキョータローにとっての家族はメイだけだし、メイにとっての家族はキョータローだけ」

淡「それが二人にとっての『宮永家』だよ」

照「違うって言ってるでしょ!!」


文庫本はとっくにテルの手を離れて床へと落ちていた。
何も怖くない。たとえ彼女の顔が見たことのない形相へと変わり、声色が強張り、爪が食い込み血が出るほどにその右手を握りしめていたとしても。


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