【咲-Saki-】京太郎「たのしい宮永一家」【微安価】
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145: ◆copBIXhjP6[sage saga]
2021/02/10(水) 05:03:33.06 ID:kMGUxpud0
半荘を通して見た明の打ち筋は終始『普通』の一言に尽きる。
技量的にはいつもの彼女だったし、オカルトも原理は分からないなりにそこそこ使いこなしている様子。
でも結局その程度で、咲の影が映り込むようなことは一度たりとも無かった。


―――ひょっとしてあれは本当に私の気のせいだったんじゃないだろうか?
京ちゃんにあんなことを言っておきながら、真に咲から縛られているのは私なのだ。
だから私だけが、ありもしない咲の亡霊を明の中に見てしまって.........そのようにすら思えてしまう。


それでも私の脳裏にはあの夜の情景が、あの恐怖がこびりついて離れない。
私は明が怖いのだ。不気味なまでに母親の姿を伺わせる宮永明という人物が。


あなたの家族失格だ。ごめんなさい。
雀卓から立ち去る明の後ろ姿を見て、私は心のうちに懺悔した。


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