【咲-Saki-】京太郎「たのしい宮永一家」【微安価】
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143: ◆copBIXhjP6[sage saga]
2021/02/10(水) 04:59:48.03 ID:kMGUxpud0
カップに残った紅茶を一気に飲み干してから底冷えする廊下へと出ると、私をまんまと言いくるめた悪女が古めかしい木のドアを開いた。
瞬間、あれだけざわめいていた室内は一斉に静まり返り、二十余人の目線が私達を貫く。

久「はい、一回ちゅうもーく!さっきチラ見せしちゃったけど改めて紹介するわね」

久「こちら麻雀プロの宮永照さんよ」

照「......立川ブルーセーラーズの宮永照です。よろしく」

「「「よろしくお願いします!」」」

久「今日は宮永プロに指導していただけることになりました。貴重な機会だから全員集中して取り組むこと」

「なんで大会前日なんですかー」

「どうせなら別の日にしてくれればよかったのに」

久「うっさい!無いよりマシでしょ!」

久「えー、そしたら次は具体的な練習内容について。まずは宮永プロを入れて四人で.........」

それからは対局の連続だった。
次々にやってくる三人の相手を注意深く観察し、その打ち筋から個人の性質を見抜き、問題点を指摘する。観察は私の得意分野だ。
そんなことを昼食を挟みながら続けていき、時計が三時を過ぎた頃ついに―――


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