【アークナイツ】フロストリーフ育成計画【安価あり】
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37:名無しNIPPER[saga]
2021/01/28(木) 08:08:29.11 ID:CvimCBNEO
「あたしも同じように死ぬんじゃないか、って?」

「………!」

まるで心を読まれたように、次の言葉を取られたフロストリーフは、パッと老婆の顔を見る。

「あたしは年寄りだが、病気には生まれてこの方一度も罹ってないんだ。あと二十年は生きるよ」

「だからさ、そう怯えないでいいんだよ。お前さんには、ブランクっていう守ってくれる若造が、家族がいるんだろう?」

「………っ!」

「家族…か…」

自分を養うために、自ら死地に向かうブランク。

彼を何と呼べばいいのか、フロストリーフには分からなかった。

血は繋がっていないし、ブランクには金で買われている。

ただの所有物だと、何となく思っていた。

たった数日、されど数日。

短い間しか共に過ごしていないが、その優しさは肌で感じている。

だが。

「………」

「…ブランクがそう思ってなければ、意味がない」

もし、ブランクが家族だと思っていなかったら。

そのもしもを想像し、フロストリーフは冷静さを取り戻した。

フロストリーフとブランクでは、倍以上年齢が違うのだ。

この数日の感じ方も、違うはずだ。

だから、フロストリーフの思っていることと、ブランクの思っていることが一致するとは限らない。

「なら、帰ってきた時に訊けばいいさ。それが一番確実だよ」

「…それは、その時に考える」

否定されるのが怖いから、今は考えるのをやめておこう。

返事をしながら、フロストリーフは心に蓋をした。


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