【アークナイツ】フロストリーフ育成計画【安価あり】
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33:名無しNIPPER[saga]
2021/01/28(木) 08:05:52.93 ID:CvimCBNEO
ブランクが赴いた戦場は、クルビア東部の繁華街だ。

現在ブランクの居住している町とは然程離れておらず、ここで戦火を食い止めなければ、やがては町を呑み込むだろう。

クルビア正規軍の陣地に入り、アーツユニットを確認する。

数ヶ月前にアーツを試した際は、問題なく作動した。

突然の不調さえ無ければ、信用に値するはずだが。

「あのアーツのリスクが大きい以上、こっちのアーツ中心でやってかねぇと。サルカズ共が出てくる可能性を考えれば、尚更…」

狂気に染まった笑みを浮かべるサルカズの女と、心の奥底まで見透かされているような視線の女、冷徹に剣を振るうサルカズの男を思い出す。

味方になったり、敵になったりと忙しなかったが、その恐ろしさは身に染みている。

「…あんたか。ここにいるってことは、傭兵だったんだな」

「おや、貴方は…」

声を掛けてきたのは、いつぞやのクルビア軍人だった。

その顔に生気は無く、片目が潰れているのか血の染みた包帯が巻かれており、右腕が無くなっている。

「…何かあったみたいですねぇ。追い剥ぎにでも遭いましたか?」

「大当たりだ。反乱軍に襲撃されて、子供を全員奪われた」

「そりゃ、ドンマイとしか言えませんね」

「…だから、これは返す。用意する装備が必要なくなったからな」

クルビア軍人は、先日渡した宝石をそのまま返却する。

それを手に取り、軍人のポーチに押し込んだ。

「要りませんよ。その金は治療費にでも充ててくれればいい」

「端から、金が返ってくるとは思ってないんでね」

ブランクの軽い声色に、軍人は口を噤んだ。

何を言っても聞く耳を持たない、と思ったようだ。


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