54:名無しNIPPER[sage saga]
2021/01/15(金) 20:43:42.53 ID:+gLJjSpd0
エリカ「そ、そうです! 多種多様なスパイスの性質と、お互いにもたらす作用を理解し、研究を重ねた結果があの一皿でした!」
まほ「だが票は割れ、引き分けに持ち込まれた。自分の調合したスパイスこそが正しいカレーの味のはずなのに。そう思ったろう?」
エリカ「!!」
まほ「おいしいという感情は、必ずしも味の正しさだけで決まるわけではない」
まほ「大洗のカレーには地元の名産のあんこうを入れた『大洗らしさ』や『生徒会が作ったカレーらしさ』があった。それが魅力となり、食べた人たちの心を動かした」
まほ「もしあれに、エリカらしさ……たとえばエリカ手作りの特製ハンバーグが乗っていたなら、結果は変わったかもしれない」
まほ「エリカ。正しいだけでは、人は動いてはくれないぞ。正しさの中にも自分らしさを混ぜることで、相手に親近感をもたらすことができる」
まほ「新しい隊長になって苦労するだろうが、私から伝えられることはこれくらいだ」
エリカ「た、隊長……!」
まほ「──さて、話が長くなってしまい申し訳ない」
まほ「あんこうチーム。君たちの『自分らしさ』はどんな形だ? それを私に見せてほしい」
みほ「……ッ!」ビクッ
華「一気に空気が変わりましたね」
優花里「ううっ……。なんだかあのカレーの後に出すのは少々気おくれします……」
麻子「だが、お姉さん自身が言っていたな。味の正しさがすべてではないと」
沙織「そうだよゆかりん! 自信もっていこう!」
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