【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 11巡目
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990: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2021/05/24(月) 01:53:35.80 ID:2bB1lM9p0
ガイドー「まぁ」

開いた扉から中のハルク君の様子を確認すると、どうやらちゃんと自分で着ることが出来ていたみたいだった。

どうせ女装をするならうんと女の子らしい服を、と思って購入したゴシックアンドロリータのメイド服。

見事に着こなしているそれに私とアーレイさんは感嘆の声が自然と漏れました。それに対してハルク君はというと……。

ハルク「…………くッ!」

スカートの裾をぎゅうと握ってこれでもかと伸ばし、顔を俯かせて小さな唸り声を上げていました。

尖った耳がとても赤くなっていて、俯いているので良く分かりませんが顔も真っ赤なトマトの様になっている感じで。

アーレイ「へー、結構普通に似合ってるじゃない」

ハルク「なッ――!? て、テメェぶっ殺すぞ!?」

いつも通りの暴言を吐きますが、何というかスカートの裾を抑えながらなので弱々しい感じがしました。

ガイドー「で、どうなんですか? そのメイド服。気に入っていただけましたか?」

ハルク「気に入るわけねぇだろうが!!! ああもう終わりだ終わり! とっとと脱ぐぞ!」

アーレイ「あら、女装で一週間過ごすのよ?」

ハルク「……は?」

アーレイ「そのゴスロリメイド服で一週間過ごすのよ。私言ったわよ?」

ハルク「………………」

絶句。あのハルク君が絶句しています。

アーレイ「ま、余裕よねー? えーっと、ハルちゃん?」

ハルク「がッ……! ぐ、ぐぐッ……!」

ギリギリと歯ぎしりの音が聞こえてきます。少し冷静になっているのか、ここで言い返したら負けを認めることになると思っているのかハルク君は言い返しません。


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