【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 11巡目
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912: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2021/05/15(土) 01:12:29.71 ID:pgAVj0nb0
こんばんはー……いきなりですがちょっとだけやりまーす……。



ハルク「――――」

ブチリと、何かが千切れる音が聞こえた。

千切れる音に続くように、ギリギリと歯ぎしりの音が――目の前の、ハルクから聞こえた。

ギリギリギリ、ギリギリギリ。気にくわない、気にくわないと、パッと見ただけでも分かるくらいのオーラを放って。

ハルク「……おれさまさぁ」

歯ぎしりの音が止まり、ハルクは落ち着いた声色でそう呟くと僕にすーっと手を伸ばした。

ワイズ「へっ?」

彼の足が止まる、すると僕の足も止まる――動かない、足が一ミリたりとも動かない。

ハルク「酒場でテメェを一目見たときから、ああこいつ絶対に無理だなって思ったんだよ。ヒョロヒョロしてヘラヘラ笑って、そのくせいっちょ前に女連れて旅とか冒険とか――ああ、虫唾が走る」

ワイズ「え、あの、ハルク――様?」

取ってつけたような様付けが出てきたが、ハルクの雰囲気は変わらない――――と、言うかだ。

影が、僕の影がハルクの近くまで伸びてってる……?

ハルク「それに、それによぉ……何より、何よりだ」

僕の影がハルクの近くまで伸びて、それが彼の手の平まで伸びると――影は、剣となった。

僕の影で作られた、真っ黒な剣。墨汁をぶちまけたみたいな剣で、それを見てるだけで鳥肌がぞわぞわとたって――。

ハルク「――テメェ何様のつもりだぁ!? 何が僕の仲間になってみる? だぁ! 何勝手におれさまのことを下に見てやがる! ムカつくんだよそういうのなぁ!!!」

ワイズ「っ!?」

そう叫ぶと彼は一気に僕の傍まで近づいてきて、その剣で薙いで――――!

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【修練の洞窟】【4/5F】

コンマ95以下で回避!

コンマ直下!


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