【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 11巡目
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834: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2021/05/02(日) 00:18:24.03 ID:JzA4j3Rv0
何の意図もなくニコニコと自分の名前を出したベルフェに対して、ハルクは「は?」って顔をしている。
ハルク「ベルフェってお前セブンスアビスの――ってかヘルティアの――」
ベルフェ「えー? なんですかそれー? 私、新米冒険者なんですけどー? きゃぁ、怖ーい」
ああ、この悪魔バレバレなのに白を切るつもりだ……見てみろユウナの顔を。ドン引きもドン引きだ。
ハルク「……どいつもこいつもうっぜぇ。それじゃあ……お前ら三人! お前ら三人にはこのおれさまが先輩冒険者として経験を積ませてやる!」
もしその結果によってはこのおれさまの配下に加えてやろう! どうだ? 光栄だろ?
ハーッハッハッハ! と高笑いをしながら彼はベルフェ以外の僕たち三人にそう投げかける。
ドロシー「あの、質問なんですけど宜しいですか?」
ハルク「ハーッハッハ――あ? なんだ言ってみろ」
ドロシー「その、配下っていうのは選ばれてしまったら必ずならないといけないんでしょうか……?」
ハルク「……?」
質問の意味が分からないと言いたげに、ハルクは疑問符を浮かべた。
ハルク「このおれさまが直々に配下にしてやると言ったんだぞ? 普通咽び泣いてありがとうございますありがとうございますと感謝感激の言葉をおれさまに寄こすはずだろ」
ドロシー「あの、だから――」
ハルク「まぁその辺りはダンジョンを終えてからじーっくり話し合おうじゃないか! ハーッハッハッハッハ!」
二回目の笑い声の後、彼はさぁついてこい! と言って酒場の外に向かって行った。
ドロシー「…………えー」
ユウナ「よーしそれじゃあ張り切って行こー!」
ベルフェ「あんなに可愛く新人冒険者になってやったのに無視しやがって……マジで」
納得がいかないドロシーさんを置いてユウナとベルフェはハルクの後に付いて行った。
ワイズ「ど、ドロシーさん行こ?」
そして、僕とドロシーさんもその後に続いた。
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