10: ◆ivbWs9E0to[saga]
2021/01/01(金) 22:02:25.51 ID:b6iP03/u0
「年が明けたらで良いだろ。言っとくけどうちの鍋小さいから四人分一気に茹でれないからな」
ジュリアさんが戻ってきた。
「ネギとそばつゆはうちにあるから後で取りに行くねぇ」
「あ、ミカン美味しいです。木下さん、いつもありがとうございます」
「お婆ちゃんに伝えておくよぉ」
「さっき奈緒から連絡があって、もうすぐ着くって」
「どうして言ってくれないのですか! 先に髪を乾かしてきます!」
「ウチらは良くて奈緒はダメなのかよ」
「それは、そうですね」
けらけらと笑ってしまう。
紬さんは今も昔も礼儀正しいけど、初めて会った時はもっとこう、距離感があった。
言わば近寄りがたいほどの美人のこうした一面を見れるのは同じ屋根の下に住んでいる特権であると実感してなんだか笑顔になってしまう。
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