411: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/11(月) 21:03:32.75 ID:vqwhzSy50
仗助「オメーは別に入学でもなんでもねえ進級じゃあねーか。それに昨日肉食ったろ、牛肉。高かったんだぜ?あれ」
静「兄さんが億泰んとこ行くから『二人』でサビシクねッ!ガッチガチにコゲた上に中がナマだったわ!せめて焼いてから行け、焼いてからッ!」
仗助「少しは料理の腕磨きやがれ!なーんにでもオニーサマに頼んじゃあねーッ!!」
412: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/11(月) 21:04:36.77 ID:vqwhzSy50
メイ「ケンカはやめましょう?静……仗助。仲良くしないとわたし、つらいわ……」
……後部座席にいた『有栖川メイ』が、口を開いた。
413: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/11(月) 21:05:41.20 ID:vqwhzSy50
静「別にケンカしてるワケじゃあないわよ、メイ。こんなんいつものことよ……アンタってホント、心配性よねえ」
メイ「あら、ごめんなさい。そうだったのね……わたしったら、てっきり」
仗助「……ケッ!おい、静……オメーよお〜〜」ヒソヒソ
414: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/11(月) 21:06:54.41 ID:vqwhzSy50
仗助「ホントぉ〜〜にコイツ、学校連れてく気かよ?正気か?オメーッ」ヒソヒソ
静「?……ガクセーはガッコー行くもんでしょ。クラス替えあるから不登校が急に学校来ても目立ちにくいし、良いタイミングだと思うけど?」
仗助「そういう事じゃあねえよ。それに……太陽どうする気だ?当たったらヤベーんじゃあねえのかよ?」
415: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/11(月) 21:07:50.36 ID:vqwhzSy50
仗助(って、おれはなんで吸血鬼の心配なんかしてんだ?調子狂うぜ……ケエ〜〜ッ!)
静「……あ、兄さんそこの桜の木の影でいいわ。止めて止めて」
仗助「ん……いいのか?まだちょっと距離あるぜ?」
416: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/11(月) 21:08:47.50 ID:vqwhzSy50
静「影じゃあないとメイが車から降りられないし……ちょっと歩きたい気分だし」
メイ「仗助が送ってくれたから、時間は少し余裕あるわね……ありがとう。仗助」
仗助「仗助『さん』だ、『さん』」
417: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/11(月) 21:09:33.22 ID:vqwhzSy50
キキッ
バタン
静「ん〜〜〜〜ッ!いい天気ねえ……気持ちがいいわ」ノビ~ッ
418: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/11(月) 21:10:30.81 ID:vqwhzSy50
仗助「おれはテメェを信用してねえからよ〜〜……おれの監視の目から外れるからって、好き勝手やんじゃあねえぞ、コラ。もし静を危険な目にあわせるような事があったら、絶対許さねえからな。この仗助くんは〜〜……」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
メイ「…………」
419: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/11(月) 21:11:23.24 ID:vqwhzSy50
仗助「それと……ホイ」
グイッ
メイ「?……何?これは」
420: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/11(月) 21:12:42.98 ID:vqwhzSy50
仗助「弁当だよ、ベントーッ。静の血を少し飲んでるだけじゃあ足りねえだろ?普段は遠慮してんのかそこまで食わねえみてーだが、これからは作ってやっから」
メイ「…………」
仗助「いらねえのか?……っていうか吸血鬼ってメシ食えんのか?昨日も肉食ってなかったみてーだが、ガリガリがさらにガリガリになってぶっ倒れんぞ、オメー」
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