41: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/02(土) 21:32:30.52 ID:72bgz/My0
ジョルノ「ミスタ。貴方に『10人』の友達がいたとしましょう。……どうですか?」
ミスタ「おい、馬鹿にすんなよッジョルノ!いくらおれでも組織に入る前には友達の10人くれェ――……あ、アレ?そういや……色んな女の子と遊んだり、野郎からカネもらったりしたが……名前は知らなかったかな?」
No.5『ミスタ……うェェエエ〜〜ン!』
42: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/02(土) 21:34:05.54 ID:72bgz/My0
ジョルノ「『50人』友達がいたら、どうですか?『50人』……ぼくの生まれ故郷、日本の学校なら、一クラスそのくらいの人数でしょうか」
ミスタ「『50』?そりゃあチと騒がしそうだな……その人数でメシ食ったりとかは難しいしよ……けど楽しいんじゃあねえか?ウン……楽しいよ。きっと楽しい」
ジョルノ「では……『100人』友達がいたらどうですか?日本では『友達100人出来るかな』という歌があります。その童話が現実になったら……どうですか?」
43: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/02(土) 21:35:43.58 ID:72bgz/My0
ジョルノ「では、この町……『ナポリ』に住む人全員が……友達だったら、どうでしょう?誰もが貴方の顔を知っており、親しげに話しかけてくる……そんな世界は」
ミスタ「は、はあ?それってよォ〜〜……つまり、フラッと入ったアイスクリーム屋のジイサンがニッコリ笑顔投げかけてきたり、そこらをうろつく浮浪者がガッチリ肩組んできたりって……事か?」
ジョルノ「ええ、そうです」
44: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/02(土) 21:37:09.19 ID:72bgz/My0
ジョルノ「……ちなみに、ナポリに住む人の数は『95万人』だと言われています」
ミスタ「…………」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
45: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/02(土) 21:39:20.47 ID:72bgz/My0
ジョルノ「では、貴方に『6000万人』の友達がいたら?……『6000万』とはイタリアの人口です。電話帳を見れば、初恋のあの子からイタリア大統領の名前まで書いています」
ミスタ「……」
ジョルノ「では、貴方に『二億人』の友達がいたら?……『二億』とはおよそ、イタリアと日本の人口を合わせた数です。貴方がニッコリ手を振ると、東の辺境にある島国の人間が全員手を振り返します」
46: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/02(土) 21:41:31.51 ID:72bgz/My0
ジョルノ「……貴方に『5億人』の友達がいたら?……『二億』にアメリカの人口、『三億』を足した数が『五億』です。電話をすればハリウッドスターが駆けつけ、泣きべそをかいたらアメリカ大統領があやしにくる……そんな世界です」
ミスタ「……」
ジョルノ「……貴方に、『70億人』の友達がいたら?……もし、貴方が世界中の人間と友達だったら?」
47: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/02(土) 21:43:02.86 ID:72bgz/My0
ミスタ「……ありえる訳がねえ。世界が思い通りで……そんなの、まるで……!」
ジョルノ「『神』……そうです。『世界中全ての人に存在を認識される』というのは……『神』と同じなんです。キリストの名を知らない人間なんていない」
ミスタ「……」
48: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/02(土) 21:45:01.49 ID:72bgz/My0
ジョルノ「非常にマズい事となる。例えば……『彼女』の悪口を言った者がいれば、どこかの国が『核』を落としたとしても、おかしくはない……そんな事に」
ミスタ「う!……」タラリ
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
49: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/02(土) 21:46:11.70 ID:72bgz/My0
ポルナレフ「……君から預かっていたものを、返す時が来たな」ニコリ
ジョルノ「……ポルナレフさん」
ポルナレフ「……」スッ
50: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/02(土) 21:48:44.82 ID:72bgz/My0
ポルナレフ「君が受け継ぎ、先へと進めた……『矢』だ」
ジョルノ「……」スッ
ガシッ!!
51: ◆eUwxvhsdPM[sage saga]
2021/01/02(土) 21:49:43.48 ID:72bgz/My0
今回はここまでです
456Res/130.54 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20