32: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/02(土) 21:21:05.37 ID:72bgz/My0
ムーロロ「『ご命令通り』……フーゴとシーラEの二人は、演技で話を伸ばして屋敷の中に入れず、外から『観察』させました。……屋敷が崩れ、中からあの黒い『スタンド』が飛び出すのを見ています」
ポルナレフ「……やはり、か」
ムーロロ「しかし……その後通信が途絶えました。二人の安否は不明……」
33: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/02(土) 21:22:27.07 ID:72bgz/My0
ムーロロ「……簡単に説明しますと……日本があのようになった事で、日本国外への逃亡者数……失礼、『旅行者数』が先月比でおよそ100倍に増えています。また日本に本社を置く企業の株価が大暴落……これにより、パッショーネも少なからず被害を受けています」
ミスタ「……他には?」
ムーロロ「日本のみならず、アジア全域で大混乱ですね。もちろん世界中混乱しておりますが……中には、先程の映像にあった情報を好意的に捉え、新しい宗教としてあのドームを崇める団体もいくつか出現しております。SNSや動画サイトには多数、ドームに突入した映像等が貼られていますが、どれもドームの内側に入った瞬間、映像が乱れて停止しています」
34: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/02(土) 21:23:59.03 ID:72bgz/My0
ムーロロ「……撮影者の安否は不明。しかし、映像が途切れる瞬間に、『横たわっている』人の姿が確認されています。この事から、何らかの能力でドームの内側にいる人間は『眠らされている』と……考えられていますね。…日本の首相はオキナワという、日本の端まで移動し今後の方針について――……」
ミスタ「あ〜〜もういい。わかった!とにかく今日本は終わってるって事だな。で!今日寝て、起きて、メシ食って、また寝たら、今度はこの国が終わりって訳か!」
ポルナレフ「……」
35: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/02(土) 21:24:58.50 ID:72bgz/My0
ミスタ「……何なんだ、一体よォ〜〜……さっきテレビじゃあ『夢』だのなんだの言ってたな?っていうか、アレぁー『スタンド』だっつうのか?……」
「…………」
ミスタ「……おい、そろそろ何か言ったらどうなんだよ?疲れて寝てるっつ〜〜訳じゃあねえだろう?……『ジョルノ』!!」
36: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/02(土) 21:25:41.70 ID:72bgz/My0
ジョルノ「…………」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ミスタ「……ジョルノ、話聞いてたんだろ?……何が起こってやがる?」
37: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/02(土) 21:27:19.59 ID:72bgz/My0
ジョルノ「……少なからず、『推測』が混じっています。だから、これから言う事が『絶対』という事ではありません。……いいですね?」
ミスタ「ああ、構わねえ……全く訳がわかってねェー今のおれよりマシだ」
ジョルノ「……あれは、情報にあった『彼女』――『有栖川メイ』の『スタンド』でしょう。そして……このままだと、世界は『破滅』……いえ、『支配』される」
38: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/02(土) 21:28:24.49 ID:72bgz/My0
ポルナレフ「……わたしと同じ考えのようだな、ジョルノ。……やはり、アレは――……?」
ジョルノ「ええ。彼女の『レクイエム』と言えるでしょう。さらに先へと進化した――『イエスタデイ・ワンス・モア・レクイエム』ッ!!」
ミスタ「そッ……それがよォ――!なんだって聞いてんだよッ!見た所、みんなスヤスヤ寝てるだけじゃあ〜〜ねえかッ!!」
39: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/02(土) 21:29:37.96 ID:72bgz/My0
ジョルノ「……貴方には、『友達』がいますか?」
ミスタ「……は?」
ムーロロ「……」
40: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/02(土) 21:31:17.81 ID:72bgz/My0
ミスタ「おっ、とっ……『友達』だァ?こーいう仕事だしよォ〜〜……最近は働き詰めだからな。ンな大したアレはねえよ……会うのは組織の奴らくらいだし……昨日も一人でピザ焼いて食ったな……」ポリポリ
No.2『悲シイ事言うなヨナォ〜〜ミスタッ!』
No.6『ソウだゼーッ!オレ達がイルっテーッ!!』
41: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/02(土) 21:32:30.52 ID:72bgz/My0
ジョルノ「ミスタ。貴方に『10人』の友達がいたとしましょう。……どうですか?」
ミスタ「おい、馬鹿にすんなよッジョルノ!いくらおれでも組織に入る前には友達の10人くれェ――……あ、アレ?そういや……色んな女の子と遊んだり、野郎からカネもらったりしたが……名前は知らなかったかな?」
No.5『ミスタ……うェェエエ〜〜ン!』
42: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/02(土) 21:34:05.54 ID:72bgz/My0
ジョルノ「『50人』友達がいたら、どうですか?『50人』……ぼくの生まれ故郷、日本の学校なら、一クラスそのくらいの人数でしょうか」
ミスタ「『50』?そりゃあチと騒がしそうだな……その人数でメシ食ったりとかは難しいしよ……けど楽しいんじゃあねえか?ウン……楽しいよ。きっと楽しい」
ジョルノ「では……『100人』友達がいたらどうですか?日本では『友達100人出来るかな』という歌があります。その童話が現実になったら……どうですか?」
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