310: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/10(日) 21:18:24.46 ID:664efG6d0
仗助「やかましい妹がいきなり出来た時は『正気か!?承太郎さんはよ〜〜ッ!?』って思ったが……今じゃあ静。お前のいねぇー生活は、考えらんねえから……よ」
静「……」
仗助「戦って!勝って!あの生活をよ……取り戻してくれ。な?静」
311: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/10(日) 21:18:59.84 ID:664efG6d0
ジョルノ「……なんだがぼくらは部外者みたいで、居心地が悪いですが……」
徐倫「ぼく『ら』って何だ、『ら』って。バリバリ身内だ、あたしは」
静「……あなた達は……幼い時、いや、さっき……あれ?いつだっけ?出会ったような……」
312: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/10(日) 21:19:50.53 ID:664efG6d0
ジョルノ「全盛期の姿をした魂の欠片は喋れても、本当の魂は未だ、敵スタンドの支配下にあります」
静「?……??」
ジョルノ「託します。貴女に、全てを。……だからといってヘンに肩に力入れたりしないで下さいね?ただ、いつも通り……」
313: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/10(日) 21:20:34.54 ID:664efG6d0
徐倫「あー……さっきはバリバリ身内って言ったけどさ、よく考えたらキチーンと顔合わせたことは無かったか〜〜ッ……」
静「……ええと……?」
徐倫「ま!深く気にしないで。アンタはアンタの思う通りにすりゃあいいのよ。女は強く……ね!」
314: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/10(日) 21:21:31.11 ID:664efG6d0
静「……ありがとう」
もう、頭にかかっていた『モヤ』は無い。
静は理解していた。
315: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/10(日) 21:22:12.24 ID:664efG6d0
静「行ってきます」ニコッ
笑って、静は駆け出した。
もう、振り返らないと決めた。
316: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/10(日) 21:22:46.99 ID:664efG6d0
ちょっと前まで、自分が欲しくて欲しくてたまらなかった、『ジョースターの血統』……。
なんで、あんなに欲しかったんだろう。
317: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/10(日) 21:23:23.18 ID:664efG6d0
血液や、肌の色や、身長や、顔の形や……。
なんで、あんなにもまぶしかったんだろう。
318: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/10(日) 21:24:13.04 ID:664efG6d0
自分の全てが、おじいちゃんと違うかった。
自分の全てが、承太郎さんと違うかった。
自分の全てが、兄さんと違うかった。
とてもうらやましかった。
319: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/10(日) 21:24:43.67 ID:664efG6d0
だけど……。
今はただ……そんなことより。
『有栖川メイ』と、話したいな。
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