226: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/09(土) 21:26:16.73 ID:jBOGtbqc0
メイ「『カルロス』……あなたと出会えて、良かったわ。あなたが長い間歩んできた道は……素晴らしかった」
メイ「『キース』……辛かったわね。祖国のために、戦ってくれて……ありがとう」
メイ「『ソユン』……あなたのその行動を、止められなかった自分を恨むわ。もっと早く会いたかった……」
227: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/09(土) 21:28:57.03 ID:jBOGtbqc0
メイ「そして……名前のない、終わりゆく未来。……あなたのことは、忘れない」
バ ァ ァ ア ア ア
228: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/09(土) 21:31:09.04 ID:jBOGtbqc0
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
メイ「――『神』とはッ!!」
ギラ
229: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/09(土) 21:32:21.38 ID:jBOGtbqc0
メイ「人々が懸命に手を合わせて!必死に祈る先――『天』にッ!!『神』はいるの!?それは……本当に人を救ってくれるというのッ!?『神』とは――……」
バ ン
メイ「それほどまでに偉いのかッ!!天上でふんぞり返り、苦しむ少女一人助けてくれないッ!!信じるものをたった一人でも、本当の意味で救えたのか!お前は――ッ!!」
230: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/09(土) 21:33:25.87 ID:jBOGtbqc0
メイ「……わたしは『ここ』に立つ。人の死を……苦しみを!悲しみを消すことは出来ない。……それでも!!」
……男の姿があった。
彼は……口元に軽く笑みを浮かべ、背を向けて、有栖川メイから去っていった。
231: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/09(土) 21:35:03.85 ID:jBOGtbqc0
メイ「わたしが人々の記憶にいることで……人々がわたしを愛し、わたしが人々を愛することでッ!!……わたしは、みんなの『マイナス』をやわらげる事ができる!!」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
メイ「……もう、わたしや……チェスタのような、この世界から必要とされていない人間なんて……生み出させない」
232: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/09(土) 21:36:29.18 ID:jBOGtbqc0
メイ「それが、『天国』……『素晴らしきこの世界』ッ!!」
ド ン
メイ「だから……静」
233: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/09(土) 21:37:54.05 ID:jBOGtbqc0
メイ「あなたを、愛させて?」
ドヒュゥ――ゥゥ……
…………
234: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/09(土) 21:39:15.01 ID:jBOGtbqc0
…………
メイ「…………」
有栖川メイは、森にいた。
235: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/09(土) 21:41:04.74 ID:jBOGtbqc0
メイ(……わたしの事を知らない、地球の裏側のみんなとは……すぐに仲良くなれるわ)
メイ(それこそ一日あれば、新しい人生を追体験出来る)
メイ(だけど、わたしに近い人ほど、じっくり新しい世界となじまなくてはならない……時間をかけて『友達』となる必要がある)
236: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/09(土) 21:42:04.46 ID:jBOGtbqc0
メイ(そして……静。あなたは……わたしを知りすぎている)
メイ(……潜在意識でわたしの世界を拒否している……と、いうところかしらね。……難しい話だわ)
ヒ ュ ウ ウ ウ
456Res/130.54 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20