32: ◆8TImjtGSKs[sage]
2021/01/01(金) 20:30:21.03 ID:yjJ7DZoqO
歩夢「えっ?」
突然、背後から割って入って来た声。
声の主である黒髪の少女は「ご一緒していいでしょうか」とカップ片手に隣の席へ。
その右手首にはアリーナバンド。つまり、彼女もポケモントレーナーということだ。
歩夢「あの、あなたは……?」
せつ菜「私は……優木せつ菜と言います。お2人と同じく、アリーナチャレンジャーですよ」
せつ菜と名乗った少女は、改めてアリーナバンドをこちらに見せる。
愛「そっか! じゃあアタシたちのライバルってことだね?」
せつ菜「そうなりますね。よろしくお願いします、上原歩夢さん、宮下愛さん」
歩夢「あれ? なんで私たちの名前を……」
せつ菜「すぐに分かりますよ。そのためにも……この後、1戦交えませんか?」
悪戯っ子のように笑う彼女の手は、モンスターボール。
私たちの名前を知っている理由を聞き出すには、どうやら彼女とバトルをしなければならないらしい。
そうでなくとも……彼女の目は、期待で輝いている。承諾するまでついて行く、そんな勢いだ。
愛「面白そうじゃん。いいね、景気付けにやろうよ!」
「ウキ!」
愛ちゃんたちの方もスタンバイOKといった様子。でも。
せつ菜「対戦を申し込むのは……あなたです、上原歩夢さん」
歩夢「え、ええっ!?」
白羽の矢は、思わぬ方向に突き立てられたのだ。
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