美容師「男さんの彼女ってどんな人なんですか?」
↓ 1- 覧 板 20
1:名無しNIPPER[saga]
2020/12/21(月) 00:05:38.99 ID:QnV37G+f0
男「か、彼女……?」
美容師「はい。この時期になるとクリスマスに備えて、整えに来てくれるお客様が多いものですから」
男「なるほど……」
男「(大学4年生にもなって、いない歴年齢だなんて言いづらいな……)」
美容師「てな感じで、めんどくさい質問を前の美容院で振られでもしたんですか?」
男「えっ?」
美容師「うちはマニュアルで、恋愛に関することは従業員から尋ねてはいけないって決まってるんで答えなくて大丈夫です」
男「そ、そうなんですね……」
美容師「うちの弟が引きこもりなんですけど」
男「引きこもりなんですか!?」
美容師「最後まで聞いてください」
男「す、すみません」
美容師「弟が言うには、床屋は黙ってても許されるけどオシャレな髪型にしてくれない。理容室や美容院はオシャレな髪型にしてくれるけど、座っている時間が苦痛だって言うんです」
美容師「だから私は決めたんです。弟みたいな引きこもりの男性が来ても、居心地の良い時間を提供し、今どきのオシャレな髪型にしてあげられる美容師になろうって」
男「僕、別に引きこもりでは……」
美容師「そういう前提で接するんです。私はお客さんがどんな見た目や雰囲気をまとっていても、私の弟だと思って接するようにしています」
美容師「だから私のことはお姉ちゃんと呼んでもいいんですよ」
男「呼びませんよ!キャバクラみたいでしょ!」
美容師「まったく、男くんキャバクラ行ったことないでしょ」
男「ごめんなさいありません。ええなんだこの店」
SSWiki : ss.vip2ch.com
2:名無しNIPPER[saga]
2020/12/21(月) 00:18:55.33 ID:QnV37G+f0
美容師「弟がですね、ノートに書き込んでたのを見ちゃったんですよ」
男「何を?」
美容師「『僕が考えた最強の美容師』」
9Res/9.43 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20