咲希「ほなちゃん大好き〜っ」穂波「咲希ちゃんたら……」
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1: ◆bncJ1ovdPY[saga]
2020/12/20(日) 20:20:32.12 ID:ousHuxme0
咲希「ほなちゃんほなちゃんほなちゃ〜ん」
穂波「もう……そんなにくっついてると歩きにくいでしょ?」
咲希「えぇ〜……アタシはほなちゃんにくっついてたいのに……」
穂波「危ないし、着いてからにしよう?そうだ、手をこうして……」
咲希「わ、ほなちゃんの手あったかい……えへへ」
穂波「ふふ」

志歩「……まったく。私達もいるってこと、忘れてるんじゃないの?」
一歌「まぁまぁ……でも、こういうのも見慣れてきたよね」
志歩「見慣れてきたも何も、咲希が誰かにくっついてるのなんていつものことじゃん」
一歌「それはそうなんだけど……穂波にするのは何か違う気がしてて」
志歩「……穂波と咲希の間に何かあるってこと?」
一歌「うーん……はっきりとしてるわけじゃないけど……」


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2: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2020/12/20(日) 20:21:43.21 ID:ousHuxme0
穂波「ほら、スタジオもうすぐだよ。咲希ちゃん」
咲希「ほんとだ!全然気付かなかった〜」
穂波「気付かないって、周り見てなかったの?」
咲希「そ、そんなことないよ?ただ、手が気になって……」
穂波「あっ、ごめんね。嫌だったかな?」
以下略 AAS



3: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2020/12/20(日) 20:22:27.66 ID:ousHuxme0
穂波「咲希ちゃん、急に立ち止まってどうしたの?もうスタジオ着いてるよ」
咲希「それは分かってるけど〜……」
穂波「もしかして、体調が良くない?」
咲希「あ、ううん。そうじゃないの……ただ……」
穂波「ただ……?」
以下略 AAS



4: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2020/12/20(日) 20:23:36.47 ID:ousHuxme0
穂波「ほ、ほなちゃん分……って、何?」
咲希「人間に必要な6大栄養素の一つなの!ほなちゃんは知ってる?」
穂波「あ、もしかして5大栄養素のことかな?タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルだよね」
咲希「そこに新しくほなちゃん成分、通称ほなちゃん分が加わったの!」
穂波「えぇっと……それが足りなくなると、どうなるの?」
以下略 AAS



5: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2020/12/20(日) 20:24:17.61 ID:ousHuxme0
ーースタジオ、練習中

志歩「ーーストップ」
一歌「志歩?」
志歩「穂波、今のところで毎回崩れてる。ドラムはリズムキープの要なんだから、しっかり意識して」
以下略 AAS



6: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2020/12/20(日) 20:25:03.51 ID:ousHuxme0
一歌「ーー穂波」
穂波「一歌ちゃん……ごめんね、一歌ちゃんはちゃんと出来てたのに」
一歌「それはいいんだけど。穂波、あの後咲希と何かあった?」
穂波「へっ!?咲希ちゃんと?」
一歌「違うの?」
以下略 AAS



7: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2020/12/20(日) 20:26:14.54 ID:ousHuxme0
一歌「……ふふ。隠してるつもりだったんだ」
穂波「バレてるなんて思ってなくて……」
一歌「少なくとも、私と志歩は結構前から気付いてたよ。……咲希は気付いてないと思うけど」
穂波「そっか……」
一歌「……言わないの?」
以下略 AAS



8: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2020/12/20(日) 20:26:42.14 ID:ousHuxme0
一歌「穂波も、私も。咲希に言わなかったことで、ずっとバラバラなままだった」
一歌「それに、穂波はこのままじゃダメって思ってるんでしょ?なら、迷うことは何もないはずだよ」
穂波「そうなのかな……言っても、いいのかな……」
一歌「きっと咲希は喜んでくれるよ。喜んでから……一緒に悩んでくれる」
穂波「……うん。……ありがとう、一歌ちゃん」
以下略 AAS



9: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2020/12/20(日) 20:27:11.70 ID:ousHuxme0
一歌(これで穂波も、少しは前向きになれたかな。あとは二人きりの時間を作るだけ)
一歌(そうだ、咲希は……)

志歩「ーーで、次はこことここ」
咲希「ふんふん……」
以下略 AAS



10: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2020/12/20(日) 20:27:49.04 ID:ousHuxme0
一歌「志歩、どう?」
志歩「あ、一歌。とりあえずさっき引っかかったところは出来てきた。……そっちは?」
一歌「……多分、大丈夫じゃないかな」
志歩「そう。……咲希、少し休憩ね」
咲希「えっ?」
以下略 AAS



11: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2020/12/20(日) 20:28:44.84 ID:ousHuxme0
咲希「はぁ〜……」
一歌「咲希」
咲希「あ、いっちゃん……志歩ちゃんは?」
一歌「喉渇いたから飲み物買いに行くって。次の予約も取って来るみたい」
咲希「そっか……うぅ〜、志歩ちゃんに呆れられちゃったかなぁ……」
以下略 AAS



12: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2020/12/20(日) 20:29:17.01 ID:ousHuxme0
一歌「……聞かれてないと思ってたんだ」
咲希「うっ……」
一歌「それで、聞かれたくないことを口走ってた咲希は、穂波とどうしたいの?」
咲希「言い方、言い方ぁ〜……っ」
一歌「……ふふ、ごめんね。早く穂波のところに行ってあげて」
以下略 AAS



13: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2020/12/20(日) 20:30:00.72 ID:ousHuxme0
咲希「ほ、ほなちゃ〜ん……」
穂波「ど、どっどうしたの咲希ちゃん」
咲希「えっと……」
咲希(「穂波のところに行ってあげて」としか言われてないけど……どうすればいいの……!?)
咲希「ほ、ほなちゃんが疲れてないかなぁ〜って……思って……」
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14: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2020/12/20(日) 20:30:37.91 ID:ousHuxme0
穂波(……さっき咲希ちゃんと一歌ちゃんが話してたのって、やっぱり……)
穂波(私はまだ心の準備が出来てないのに……そんな勢いだけで告白なんて……)
穂波(咲希ちゃんも何が何だか分かってないみたいだし……あ、困ってる咲希ちゃんも可愛いな……)
穂波(って、何考えてるんだろ私……!こんな時に変なこと考えて……!)

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15: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2020/12/20(日) 20:31:07.22 ID:ousHuxme0
穂波(咲希ちゃんに嫌われるかもって思って隠してきたけど……また私は迷っていたのかな)
穂波(……一歌ちゃんと違って、私は咲希ちゃんを信じられてなかった。たったそれだけのこと)
穂波(心の準備なんて、最初からいらなかった。ただ咲希ちゃんを信じて、好きだと伝えるだけ……)
穂波(ーーこんなに簡単なことだったんだ。胸の内がスッと軽くなって、今なら何でも出来ちゃいそう)

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16: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2020/12/20(日) 20:31:33.32 ID:ousHuxme0
一歌(一応こっそり覗いてたけど……)
一歌(この調子なら、大丈夫そうかな。寧ろこのまま見続けて、私がいるってバレる方が問題か)
一歌(さて、志歩を探しに行こうかな。少し待ってあげるように言わないと。せっかくだし、待ってる時間であそこのカフェにでも行ってようかな)
一歌(……あとは、穂波と咲希を信じるよーー)


17: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2020/12/20(日) 20:32:19.16 ID:ousHuxme0
咲希「は、話って……?」
穂波「えぇっと、その……ね」

穂波(迷いはないけど、やっぱり少し恥ずかしい……)
穂波(……こんな時までずるい私を、どうか許して……)
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18: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2020/12/20(日) 20:32:51.64 ID:ousHuxme0
穂波「私ねーー咲希ちゃんのこと、ずっと好きだったの」
穂波「一緒にいると嬉しくて、でもドキドキして……」
穂波「友達と一緒にいるだけで怖かった私も……咲希ちゃんと一緒にいる時は、すごく楽しかった」
穂波「それで気付いたの。咲希ちゃんは特別だった、って」


19: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2020/12/20(日) 20:33:39.40 ID:ousHuxme0
咲希「ほ、ほなちゃん……苦しい……」
穂波「あ、ご、ごめんねっ。力入りすぎちゃった……はい」
咲希「……」
穂波「……離れ、ないの?」
咲希「アタシは、こうしてたいな」
以下略 AAS



20: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2020/12/20(日) 20:34:23.24 ID:ousHuxme0
穂波「ごめんね。重い、よね……分かってるの」
咲希「……ほなちゃんが、私を好きって……えへへ」
穂波「咲希、ちゃん……?」
咲希「あ、ごめんねっ。嬉しくて、つい……顔がにやけちゃって」
穂波「……イヤじゃ、ないの……?」
以下略 AAS



21: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2020/12/20(日) 20:35:15.12 ID:ousHuxme0
咲希「ほなちゃんはそんなこと絶対考えてないだろうなーって思って、でも諦めきれなくて……」
咲希「……ほなちゃんの一番近くにいたくて、変なことばかりしちゃった。いっぱいわがまま言っちゃったよね。ごめんね」
穂波「……え、じゃあ、ここに来るまでの間のことも」
咲希「お、思い出させないでよ〜!恥ずかしいから……」
穂波「……そう、だったんだ。ふふ」
以下略 AAS



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