【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 10巡目
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813: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2021/01/03(日) 21:54:19.67 ID:fcgNlLOa0
それじゃあやってきまーす!!!!!!!!!!!!!!!
※
あらためて巻き込んだことを謝る
ユウナ「……ねぇ、ドロシー?」
ドロシー「はい?」
項垂れていたのを直し、背筋をピンとまっすぐにしてユウナはわたくしのほうを見る。
ドロシー「何ですか、そんな改まって」
ユウナ「その、ごめんね。ぼくとワイズと……あと一応あの悪魔の計画に巻き込んじゃって。たまたまドロシーさんがあそこにいただけなのに、あんな風に……」
ドロシー「……あぁ」
しゅん、と悲しそうな表情でユウナは頭を下げる。どの出来事を言っているという事は流石にすぐに分かった。
わたくしが犯罪者の仲間入りをしてしまった。あの出来事だ。
ユウナ「ワイズがやった事は……やっぱりぼくにも責任があるから。ぼくがあの時動けていたら――」
ドロシー「はい、ストップ」
どんどん暗くなっていくユウナを引き留めるように手をパンと叩く。
ユウナ「ドロシー……?」
ドロシー「暗い顔なんて貴女には似合いませんよ。第一、もう過ぎたことじゃないですか」
ユウナ「……でも」
ドロシー「でも、じゃないですよ……はぁ。そうですね、確かに? わたくしも最初はもう内心滅茶苦茶怒りましたよ? なーに無関係のわたくしを巻き込んでくれるんだって」
ユウナ「うぅ…………」
ドロシー「けど、どっかの馬鹿が言ったんですよ」
絶対に全てを丸く収めるように僕が頑張る、だから今は付いてきて欲しい。って。
ドロシー「馬鹿みたいなことを、馬鹿みたいに真剣な目で、馬鹿みたいな頭で――しかも、お詫びに何でもするとか言ったんですよ?」
ユウナ「へっ……?」
ドロシー「そこまで言われちゃあ、わたくしも……はい、ちょっとくらい覚悟決めますよ。馬鹿みたいに信じちゃいますよ」
ユウナ「…………」
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