【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 10巡目
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542: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2020/12/31(木) 01:15:45.45 ID:eYsi2M6q0
すげー、人いた。誰も居ないと思った。じゃあやっていきまーす。



――――

――



約束の時間になったため僕は露天を抜けて船が泊まっている港に足を運ぶ。幸いにも露天と港との距離は近く、そう時間もかからなかった。

ワイズ「おーい皆ー!」

辺りを見渡して三人を見つけるのにも時間は関わらなかった。とてとてと走りながらそばに向かうと、ユウナだけは手を振ってくれた。

ユウナ「あ、やっと来たワイズ! ……ぅ?」

ドロシー「……なにあれ」

ワイズ「お待たせ皆ー! んで、どうかした?」

ドロシー「いやいやいや、いやいやいや。何ですかその服装」

ワイズ「これ? えへへー、良いでしょー。いやさぁ、実はさっき良く分かんないロボットに追っかけ回されて変装しなくちゃいけなくなって買ったんだけどさー、良くない!? かっこよくないこの服!?」

その場でくるりと一回転して、この服を三人に見せびらかす。

ユウナ「おー! ワイズ良いね! うん、カッコいいよ!」

ワイズ「だよねー!」

ドロシー「…………」

ベルフェ「……ぶふぉっ」

先ほどまで黙っていたベルフェが、何か噴き出したした。それに、何かドロシーさんも冷たい視線を……。

ワイズ「……な、なんだよ」

ベルフェ「なあお前さー、まあ変装はわかるぜ? 指名手配のポスターご丁寧に貼ってあったもんな。けどそんな大層な変装するか? 普通」

ワイズ「い、良いじゃん別に……カッコいいし。狐のお面で顔とかも隠せるし」

ベルフェ「そんな目立つもん顔に被ってたら普通に目立つだろ。それにその服、海国の奴だろ?」

ワイズ「な、なんだよ……」

ベルフェ「お前、それ一人で着れるのか?」

ワイズ「…………」

……き、着れないけどぉ?

ベルフェ「ばーか! お前それ一回脱いだらもう使えねーじゃねぇか!」

ワイズ「ば、馬鹿っていうなぁ!」

ドロシー「ばーか」

ワイズ「うっ、ど、ドロシーさんまで……!」


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