【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 10巡目
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345: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2020/12/24(木) 23:52:00.56 ID:VY0CRhWo0
結果 >>295 >>296

他にやりようはあったのかもしれない


ワイズ「……もっと、考えるべきだった」

他にもっとやり方はあったかもしれない、もっと平和で安全な方法があったかもしれない。そう思えば思うほど、どんどん自分がとった選択が酷いもののように思えてくる。

無関係な人たちを危険に晒し、旅に連れて。僕は、なんて自分勝手なんだと――。

ユウナ「はい、ストップ」

ワイズ「あうっ……」

すると突然ユウナは僕を抱きしめながら……僕の頭に手を回し、よしよしと撫で始めた。

強すぎず弱すぎない、とても安心できるなでなで。ユウナからの優しさを実感することが出来る良い子良い子。頭を撫でられているだけなのに、何か身体がぽかぽかしてくる。

ユウナ「もう、駄目だよワイズ。そんな一人で考えこんじゃ……やっちゃったことはもう、どうにもできないんだから」

耳元で語り掛けるみたいに、ユウナは言う。

ユウナ「確かにワイズがやったことはあんまり良いことじゃないかもしれない。色んな人に迷惑をかけたし、命の危険にさらした……けど、その罪を。ワイズ一人で背負おうとしないで」

ワイズ「……」

ユウナ「ボクは勇者の末裔だぞ? 恋人のやらかしくらい一緒に背負ってあげる――ううん、背負わせてよ」

ワイズ「……ユウナ」

ユウナ「……だけど」

頭を撫でる手が止まる。

ユウナ「それはそれとして。ボクとの約束破ってあのビームまた撃ったり、保健室前で僕を馬鹿にしたのは。ちょっと怒った」

ワイズ「あぅ……ご、ごめんなさい……」


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