42:名無しNIPPER[saga]
2020/12/15(火) 23:22:13.73 ID:CwhnXLXkO
兄「ここにいたのか」
女「お兄ちゃん!!」
不良「なんだって? このイケメン、あんたの兄ちゃんなのか」
女「そうよ。紛れもなく兄であり、私がやさしい世界を目指すきっかけを作った人」
不良「きっかけを……?」
兄「妹……どこにいるかと思えば、やっと見つけたよ。今日は兄ちゃんと買い物デートする予定だったろ?」
兄「事前にサーチしてお前に似合う服を3種類ほど選んだんだ。全部買ってあげるよ。その後は一緒にアイスを食べよう。食べあいっこしよう」
女「……」
不良「良い兄貴じゃねえか。ちょっと行き過ぎてる感はあるが、オーラほど闇を抱えてるようには見えねえ」
女「騙されないで。こいつは私の家に盗撮カメラを仕掛けた前科があるのよ。リビングやダイニングはもちろん、お風呂やトイレ、隅々まで私を観察するためにね」
女「それだけじゃないわ。私の写真を常に持ち歩いてて30分ごとに取り出してはキスをするの。その上、私の薄い本や抱き枕、目覚まし時計なんかのグッズまで作って同人誌即売会に売り出して完売させたりしてるのよ」
不良「や、ヤバすぎんだろ……!! 放つオーラにふさわしい、おぞましい奴だぜ……!!」ゾクッ
兄「おいお前、なぜ僕の可愛い妹と一緒に歩いているんだ」
女「貴方こそ何で私がここにいることを知ってるの」
兄「イヤリングに発信機を取り付けたからね」
女「なっ……!? 気が付かなかった! こんなもの!」ポイッ
不良「マジで気持ち悪ぃな」
兄「気持ち悪いのはお前だ!! 僕の愛しい妹に近づくな! どうせ体目的だろう! 僕の妹は女神すらも嫉妬する美貌だからね!」
兄「さあ妹、一緒に帰ろう! その足でデパートに行くんだ。服以外にも下着や小物を買ってあげるよ」
女「嫌っ! もううんざり! 私はもう貴方の妹じゃない、赤の他人よ! どこかに消えて変態!」
兄「どうしたんだ妹、いつもの君らしくない。そんなに怒って……僕が何をしたっていうんだ」
不良「しまくってるだろ! あんた異常だよ、盗撮だの写真にキスだの実の妹にすることじゃねえ! 妹の気持ち考えたことあんのか!」
49Res/25.84 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20