21歳社会人3年目僕「今年こそサンタさんに会いたいな♪」 後輩♀「きもっ」
1- 20
1:名無しNIPPER[saga]
2020/12/06(日) 20:57:53.32 ID:Ydc63iUb0
「サンタさん、今年は何を持ってきてくれるんだろう」

 僕のそんな無邪気な言葉に、彼女は、憐憫の眼差しが注がれる。
しかし、僕は、その刺々しさをものともしない。それどころか、その鋭さが心地よくすらある。

 そもそも、僕は彼女の反応を既に想定済みだった。

「もしかして社会人にもなって、まだ親からクリスマスプレゼントもらってるんですか?」

 彼女の声には、憐憫を超えて強い蔑みすら感じられる。あぁ……なんと安らぐ声だろうか。
兼ねてより、僕にはMっ気があるのかもしれないと思っていたが。
どうにも彼女と出会って以来、その傾向は顕著になってきている。

SSWiki : ss.vip2ch.com



2:名無しNIPPER[saga]
2020/12/06(日) 20:58:34.94 ID:Ydc63iUb0

 だが、強い男に憧れる身としては自分がMであるとは素直に受け入れ難い。
僕がMであるのか、そうではないのかという命題には十分な検証が必要だ。
おっと、話がそれてしまった。

以下略 AAS



3:名無しNIPPER[saga]
2020/12/06(日) 20:59:12.94 ID:Ydc63iUb0
 彼女はどこか胸をなでおろしたようだ。
さほどもない胸であるが。とにかく、なでおろした。

「どこ、見てるんですか?」

以下略 AAS



4:名無しNIPPER[saga]
2020/12/06(日) 20:59:42.76 ID:Ydc63iUb0

「まあ、普通なら親でしょうね。でなければ、恋人―――私からとか」

「そう。でも僕が、期待しているのはそれじゃない」

以下略 AAS



5:今日はここまで[saga]
2020/12/06(日) 21:01:45.11 ID:Ydc63iUb0

「いや、そうじゃない―――」

 さあ、ようやく準備は整った。ここまでで、ようやくスタートライン。
それじゃあ、そろそろ物語の幕を開こうじゃないか。
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[sage]
2020/12/07(月) 01:08:20.79 ID:FvRq+0Y80
きたい


7:名無しNIPPER[saga]
2020/12/08(火) 20:51:03.55 ID:yPzLPOG40
 いや、みなまで言わなくてもわかっている。僕は、高校卒業後すぐに勤めだして社会人3年目の21歳。

 そんな男が、いまだにサンタクロースを信じているなんて告白したら、そりゃあ誰だって困惑する。

 たとえ聡明で、徹底した現実主義者である彼女であっても言葉につまるのは致し方のないことだ。だから僕は、可能な限り彼女の理解が追いつくよう丁寧に話をすることにした。
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[saga]
2020/12/08(火) 20:51:30.73 ID:yPzLPOG40

 もちろん、世間一般に、サンタクロースの正体が両親であることは僕も理解している。でもサンタの存在は、僕にとって確定的に明らかなことであり、それをキミにも共有してほしいんだ」

「つまり、先輩は私にもサンタが実在することを信じてほしいというわけですか」

以下略 AAS



9:名無しNIPPER[saga]
2020/12/08(火) 20:51:57.73 ID:yPzLPOG40

「悪魔の証明ってやつだね。しかし、僕の短い人生21年の間に起きた事を鑑みるに。僕に限ってはサンタは存在すると言えるんだ」

「ふふん。なかなかに面白そうな話ですね」

以下略 AAS



15Res/8.25 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice