白雪千夜「アリババと四十人の盗賊?」
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35:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/01(火) 23:19:04.15 ID:6NLLeJ5C0


 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
 
 
 掃除を終え、大袈裟な足音で魔法使いとお付きの妖精を威嚇してやって、建物内をひと往復歩き医務室に寄ってから、二階まで行った。渡り廊下で、張られたガラスから曇り空を眺めるちとせ――述べるまでもないが黒埼ちとせ、金髪紅眼の美女――と合流した。

「お疲れ様です」
「おつかれさま♪」

 並んで渡り廊下を行き、ちとせの今日あった事を聞いた。何とかいう横丁のナポリピザを食べに行く約束を志希としただとか、それは一昨日にもした筈の約束だったとか、他愛もない話だった。ちとせは時折、中庭へ目を落とすと、「うーん」と悩ましげな声で間を繋いだ。彼女が見たのはベンチのある方だったと思い、疲れたのか、と聞いたが、ちとせは笑顔でかぶりを振ると、志希が頼んでタバスコを掛けておきながら、およそ百本のうち三本しか食べなかったフライドポテトを誰が処理する羽目になったかを明かした。


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