212:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/02(水) 02:34:42.22 ID:tRJaplXx0
「イスラム教では、不幸に際し、その故人の為に泣き叫んで悲しむことを戒めています。
人は神の定めた運命による死を迎えると、墓穴の中で終末の審判を待つ。死は来世への通過点なのです。そしてこの定命∞来世≠ニいうのが、ムスリムの信ずべき六つの条項、六信≠フ要素なのですね。
死は神に与えられるものであり、また、完全なる終わりではない。だから、感情のままに涙を流すことをまでは戒められませんが、泣き叫び、髪を掻き毟ったりするやり方で強く悲しみを表現することは、神の定命=A来世≠ヨの不信仰だ、という事になるのです。
イスラム教第二の聖典とされ、第一の『コーラン』の内容を具体的に注釈する役割を持つ伝承集、ハディース≠ナすが、イスラム教スンナ派にとって最も権威あるハディース『真正集』の『葬礼の書』でも、不幸に臨んで泣きわめいたり、叫んだりすることは禁じられています。預言者ムハンマドは、女性たちが泣き叫ぶのを《口に土を放り込》んで止めろ、とまで言います。預言者の伝えることには、《死者は家族がそのために嘆き悲しむことのゆえに罰を受ける》のです。
つまり『アリババ』にあるような、不幸に際し、髪をかきむしり、泣き女を雇ったりして悲痛な声であたりに故人の死を知らせるようなやり方は、まったくイスラム的ではない筈なのです。このやり方、泣き女の慣習は、アラブ社会、エジプトやアラビア半島の、ただしイスラム以前のものでした」
234Res/183.06 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20