172:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/02(水) 02:10:27.90 ID:tRJaplXx0
「いや、蒼も捨てがたいんだが。白と蒼、いいよな」
彼が言添えたので、思考が遮られ、白紙に戻る。呆れて、
「まったく…… 紅とか蒼とか、食傷なのですが」
千夜は吐き捨てた。彼は目を丸くした。
「そう?」
「こっちがお嬢様の紅い瞳なら、こっちは蒼の和製シェヘラザード。こっちが赤毛のアンみたいな探偵で、こっちにまた蒼い眼の美術愛好家。もう、目が回る」
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