白雪千夜「アリババと四十人の盗賊?」
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158:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/02(水) 01:59:47.95 ID:tRJaplXx0
「それで? 貴女は何を見出したのです」 
「分かりませんッ!」
 これも得意げだ。何も分からない事を明かして気勢を削がれない事こそ、千夜には分からない。
「分かりませんか」
「分かりませんでした! どうしてなんですか? 気になります!」

 分からないことが、楽しいのだろうか。分からないことが楽しいのなら、分かろうとすることにはどんな意味があるのだろうか。
 ――いや、逆か。分かっていく過程が楽しいのだ。分かる瞬間を求めている。だから分からない≠ヘ楽しい≠ヨの入り口だ。
 この少女はきっと、扉を見つけたのだ。児童文学の主人公でも張れそうな、無邪気な笑顔で。


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