スマホゲームに転生した件について
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19:名無しNIPPER[saga]
2020/12/02(水) 22:09:36.51 ID:AKWOlFGE0
男「ここでガチャ引いてもいいですね」

ルシファー「…がちゃ?」

男「こちらの話です。それより、服などは着られますか」

ルシファー「…天使に、服はいらなかった」

男(文化の違いによる、違和感と無意味な探り合い。ここではわたしも脱ぐべきなのでしょうか)

男がズボンに恐る恐る手をかけたところで、ルシファーが眉をひそめた。

ルシファー「あなたはしなくていい、神族は天使ではないから」

男「あ、はい」

男(少しだけ、やってみたかった気持ちはありますが、今は我慢しましょう)

男「それでは、ルシファーさん、あなたも服を着てください」

ルシファー「断る」

男「あなたの格好は目立ちます。全裸で恥ずかしくないのですか」

ルシファー「この美を誇っている。その証拠にあなたもさっきから、じっと見ている」

男「それは気になるでしょう、全裸の人がそばにいたら」

ルシファー「私は…ひと」

男「そういえば、さっき自分のことは天使ではないとおっしゃっていましたが、あれは」

ルシファー「…今は半分人間、半分天使のようなものだ」

白翼を勢いよくはためかせる。ただし、左だけ。ルシファーの右の翼は、もうない。

男「わかりました、なら下だけでも履きましょう。上は裸でいいですから」

ルシファー「それなら左右で、隠すのがいい」

男「いやいや、そんな世紀末ファッションは天使にはふさわしくありませんって。スタンダードこそ王道です」

ルシファーはなだめすかされ、ようやくその条件を飲んだ。

ルシファー「…あなたがそれを望むなら、従うことにする」

男「よかった。わたしのズボンを」スッ

ルシファー「必要ない」

ルシファーが片手をあげると、散らばっていた羽毛が瞬く間に集結し交じりあい、一枚の布を形成した。

それを腰に巻いて、不機嫌そうに男の方を向いた。

ルシファー「あなたは、これがいいのか」

男「よく似合っていますよ」

ルシファー「うるさい、あなたはズボンを履くべきだ」

あわててそっぽを向いたルシファーの表情を隠すように、白翼がルシファーに巻き付いた。


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