82: ◆3m7fPOKMbo[sage]
2020/12/02(水) 23:00:38.81 ID:3s/Nuvxj0
『何度計算しても、推論しても』
『願った回答にはなりません。ですが、彼女は否定します』
『特異点が必要です』
8/特異点
エマ「えーと、人工知能、さん?」
『こんにゃくと呼んでほしいですね』
『さて…先ほどの話に回答致します。彼女が望む結末、それはランジュを壊し、彼女が用意した舞台を手に入れて、同好会の皆でまた仲良くやる。しかし、その答えは』
『キラークイーン、即ち虹ヶ咲学園救済計画では、得られる確率は0です。断言できます、0です』
璃奈「それでも、進もうとしている」
『はい。その0ではないと信じているから。しかし、それでも』
『考えている人間そのものが既に狂人ならば、それはゼロには見えず成功すると妄信してしまいます』
『…それでも、彼女です。故に…止める機会を推論しました。推論しました』
『その結果。あなた達自身が特異点である状態になるしか、不可能であると計算しました』
歩夢「…そうだね。わかるよ」
歩夢「あの子の行動力、それは凄まじい。今まで、どんな障害をも乗り越えてきたんだもの」
エマ「うん。どれだけ助けられたかもわからない。けど…」
『それが、あなた達の敵と化しています。今』
果林「……ええ……けど。あの子は…あの子は…」」
『否定したくなる感情を理解いたします。ですが、そうなのです。止めなくては、あなた達の未来が、閉ざされてしまいます』
『それは何度となく推論しました。しかし、彼女は理解できません。その状態に、陥っている』
『リソースが不足しています。彼女を更に理解する必要があります。そのデータをもとに、あなた達と構築するしかありません』
せつ菜「むむむ……難しいですね」
かすみ「けど、やるしかないですよ」
しずく「……うん」
璃奈「必要なリソースを得る方法は、ある? 私たちの証言? それとも…」
『回答、彼女自身の答えが必要です…その言葉を、あなた達にも聞いてほしい。そうすれば…出来る確率が向上します。計算上は、算出できる筈です』
愛「今までの授業よりもはるかに頭が痛くなりそうだよ…」
果林「……」チンプンカンプン
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