10: ◆LXjZXGUZxjdx[sage saga]
2020/11/29(日) 17:45:30.12 ID:F2WpVU4e0
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翌日
栄総合学園 漫画研究部部室
郁美「かりんちゃ〜ん、やっほ〜♪ いくみんだよ〜♪」
かりん「いくみん・・・また来たの・・・?」
かりん「えっ?! 今日は やちよさん と みふゆさん も・・・? な、なんでっ・・・?」
やちよ「ええ、牧野さんに取り計らってもらったわ」
みふゆ「すみませんね、部活中に」
やちよ「御園さん。昨日はういちゃんを泊めてくれてありがとう」
かりん「う、うん・・・それはいいけど・・・・」
かりん「な、何しに来たの・・・? まさかアリナ先輩のこと・・・? や、やめてなのっ、アリナ先輩は何も悪いことしてないの・・・! わたしがちゃんと更生させるからもうちょっと待ってなの!!」
やちよ「落ち着いて、様子を見に来ただけよ。アリナが御園さんと退院してまた一緒に部活を始めるようになったって聞いたから」
みふゆ「すいません驚かせてしまって。ワタシたちもそうですがユニオンの多くの子たちはアリナに対して非常に強い警戒心を持っています」
みふゆ「そういった子たちを早まらせないで抑えるためにも、ワタシたちのような立場の者がこういう事をしておく必要があるんです。分かってください」
かりん「そうなの・・・」
やちよ「それでアリナは?」
かりん「あっちで絵を描いてるの」
アリナ「ウヴッ・・・!!」バシャッ バシャッ
やちよ「・・・なんだか機嫌が悪そうね」
みふゆ「乱暴に筆を振って・・・あれでちゃんと絵が描けているんですか?」
かりん「筆が乗らない時のアリナ先輩はいつもあんな感じなの。たまに暴れて自分の作品を壊したりするの」
やちよ「暴れて壊すって・・・。やっぱりアリナは元々危険な存在なんじゃ・・・」
かりん「あっ、ち、違うの! 危険じゃないの! アリナ先輩はああやっていっぱい悩んだ先に閃きがあるの! それでできあがった作品が賞を取るほどすごいの!」
かりん「そういう時はわたしが手伝いたい。だからわたしはこうしてアリナ先輩の側にいるの」
やちよ「そう・・・」
みふゆ「うーん・・・」
郁美「やっぱり戸惑っちゃうよね・・・。私たちが知っているアリナは酷いことをする悪人なのに、そんなアリナをかりんちゃんは純粋な気持ちでかばい続けるから・・・」
やちよ「そうなのよ・・・。記憶喪失の事もあって、どうやってアリナと向き合えばいいのか分からない・・・」
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