シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
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62: ◆gcWj88zLkc[sage sage]
2020/11/23(月) 01:04:03.15 ID:+9cFPgW3o
シンジ「…ハイ、もしもし、あぁ、綾波か…」

レイ「どう?その後彼女とは」

シンジ「うん…。転校して2週間なんだけど、まだ電話も掛かってこなくって…」

レイ「電話?」

シンジ「うん。必須アイテムだから随分前に携帯渡しておいたんだ。だけど自分で使ったり、誰かから掛かってきた様子がなくて…ひょっとしてうまくいってないんじゃないかな…」

レイ「…近づくのが恐いんじゃないかしら。ヤマアラシのジレンマね」

シンジ「ヤマアラシ?あのトゲトゲの?」

レイ「…ヤマアラシの場合、相手に自分の温もりを伝えたいと思っても身を寄せれば寄せるほど体中のとげでお互いを傷つけてしまう。人間にも同じことが言えるわ…。今のミサトちゃんは心のどこかで痛みに怯えて、臆病になってるんでしょうね…」

シンジ「…痛みに怯えて、か…。結局寂しさに耐えられなくて、また近づくのにね…丁度いい距離が掴めればいいんだけど。大人になった今でも分からないくらいだから…ミサトちゃんくらいの歳の子には、もっと難しいだろうね…」


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