勇者「魔王は一体どこにいる?」続編のつづき
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866:名無しNIPPER[sage saga]
2021/11/20(土) 08:16:11.75 ID:KbfSVIxh0
『船首』


ザブン ギシギシ


情報屋「陸地よ!!前方に陸地が見えたわ!!」

女戦士「ふむ…霧が薄くなって来たな」

情報屋「現在地分かる?」

女戦士「海図を確認する…アサシンは何処だ!?」

アサシン「ここだ…メインマストに上がっている」

女戦士「地形で現在地を判断出来そうか?」

アサシン「う〜む…羅針盤は北を差しているのがどうにもおかしい…予定通りならセントラル付近の筈なのだが…」

情報屋「雪で陸地の地形が判別しにくいわ」

女戦士「まぁ良い…陸地沿いに西へ進路を変える…行き先はフィン・イッシュで良いな?」

アサシン「魔女はそう言って居たな」

女戦士「帆を60°で張り直して取り舵…スケルトンに命令するのだ」

アサシン「クックック…舵はお前がヤレ…私は見張りを続ける」

情報屋「でも陸地を見つけられて本当良かったわ…遭難しかねない」


タッタッタ


剣士「陸地見えたんだね?どの辺り?」

女戦士「海図と比較しているのだが…海流が逆を向いている」

情報屋「地軸が変わって海流まで変化して居るなら今までの海図は役に立たないかも知れないわ」

女戦士「うむ…私は海図を新しく描けるほど航海術には長けて居ない」

情報屋「盗賊が居れば…」

剣士「ねぇねぇ…おかしいよ?」

女戦士「うん?どうした?」

剣士「硫黄の匂いが風に乗ってる」

情報屋「どういう事?」

剣士「北の大陸の海付近には火山が無い筈」

女戦士「フィン・イッシュ付近は火山帯だ…どこぞの海賊が大砲を撃ったとも考えられるが」

剣士「いや違う…見えている陸地は南の大陸だよ…多分」

女戦士「な…んだと?」

情報屋「ちょ…もしかして」

剣士「これさ…海士島付近が南極点になってたとしたら羅針盤は何処に向かっても北を差すよね?」

情報屋「それね!!この霧も海がまだ暖かいから発生してる」

アサシン「クックック…では私達は行先の反対方向に進んで居たという事か」

剣士「太陽は!?」

アサシン「見ろ…霧の切れ目で明るい方向が分かるだろう」

剣士「…低い…今は朝なのか夕方なのか」

情報屋「時間も方角も分からない…これじゃ航海なんて出来ないわ」

女戦士「一度陸に上がろう…現在地が分からんのでは何処に行くにしても危険だ」

剣士「そうだね…停泊出来る所を探そう」



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