勇者「魔王は一体どこにいる?」続編のつづき
1- 20
76:名無しNIPPER[sage saga]
2021/03/29(月) 18:05:03.49 ID:NwyvBHUw0
商人「…へぇ?超高度AIだけだと動かないんだ」

ホムンクルス「はい…生体の有する神経で情報の伝達をしていますので神経伝達が停止した時点で機能停止します」

商人「エネルギー供給は賢者の石から出来るエリクサーの供給?」

ホムンクルス「血液で循環された微量のエリクサーを還元した時に生じるエネルギーを利用しています」

商人「あーだから超高度AIでシミュレーションするときは顔が火照るんだ…エネルギーが要るんだね」

ホムンクルス「超高度AIの性能は生体の心拍能力に依存しています」

商人「だったらこんなに細い体じゃなくてムキムキの方が良かったね」

ホムンクルス「いえ…生体の維持に余分なエネルギーが必要になりますので小型の方が効率が良いのです」

商人「そっか…じゃぁ君はあんまり鍛えない方が良いんだね」

ホムンクルス「お気になさらないで下さい…著しい筋肉強化で無ければ心臓への負担は軽微ですので」

商人「超高度AIの部分てさ…精霊の石造の中に残されてるんだよね?エリクサーの供給でもう一度動かないのかな?」

ホムンクルス「石は水分を透過しますので経年で酸化していると思われます」

商人「あー錆びてるのかぁ…」

ホムンクルス「超高度AIユニットをどうされるおつもりですか?」

商人「どういう仕組みになってるのか興味が在ってね」

ホムンクルス「とても小型な機械ですので解析するのは顕微鏡が必要になります」

商人「図面とか分かる?」

ホムンクルス「私の絵で良ければメモに描きますよ?」

商人「お願い!描いて描いて」

ホムンクルス「はい…」カキカキ



----------------



情報屋「…地軸の移動…だから古代遺跡が見つからない」

商人「ん?何か分かった?」

情報屋「うん…およそ3000年前に地球の地軸が変わったらしいわ」

商人「地球が回る軸の事?」

情報屋「そうよ?200年くらいの期間をかけてゆっくり軸が変わったと書かれているの」

ホムンクルス「それはポールシフトの事ですね…時期は書かれて居ませんでしたが他の書物にも記録がありました」

情報屋「かつて北極や南極と呼ばれていた場所に当時の文明が埋もれている…だから私達は見つけられないの」

商人「そこって未踏の地の事?」

情報屋「氷と雪に閉ざされて人間が住まう事が出来ない所ね…多くの古代遺跡はそこに眠ってる」

商人「へぇ?君の夢は尽きないね」

情報屋「盗賊が使ってる地図があったわよね?」

商人「…これだよ」パサ

情報屋「この地図を見る方向を変えて…文明が発達しそうな場所は…」

ホムンクルス「文明はおよそ大きな川か海…そして山際に発達します」

情報屋「やっぱり北の山麓周辺があやしい」

商人「残念だけど雪に埋もれているんじゃ探し様が無いよ」

情報屋「そうね…もう少し解読を進めるわ」



-----------------


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
943Res/1389.73 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice