704:名無しNIPPER[sage saga]
2021/11/19(金) 21:43:11.29 ID:pYa2Z27w0
盗賊「ところで剣士…お前に話が有ってだな」
剣士「全部聞こえていたさ…線虫を使わせたいんだよね?」
盗賊「なら話が早えぇ」
剣士「それは今までずっとやってるんだよ…皆寝静まった夜中にね」
盗賊「なぬ!?意味が無いってか?」
剣士「シン・リーンで疫病が少ないのはそのお陰なんだ…でも出生率は上がらない」
僧侶「そうだったのでしゅね…」
剣士「僕の線虫で癒せるのは生きている生体だけ…死んでしまった種には意味が無いのさ」
盗賊「種が死んでるだと?まさか俺の種も?」
剣士「魔女はとっくに異常に気付いていろいろ調べているよ」
盗賊「通りで俺と情報屋の間に子供が出来なかった訳だ…死んでるのは男の方か」
剣士「確かな話では無いよ…魔女の蘇生魔法でなんとかなるらしいくらいしか知らない」
盗賊「なら魔女に蘇生魔法をだな…」
剣士「また死なないならそれでも良いかもね」
盗賊「また死ぬ…てことは元を断たん事には意味が無い…ケシの実の流通か」
剣士「それも可能性の一つ…そもそも人間は植物の種子を口にしないと生きていけない…すべての種子を断つわけに行かないよ」
盗賊「やっぱドリアードん中のアダムぶっ倒すのが一番の近道か」
剣士「…それも難しい…なぜならあの光る隕石が飛んで来る…10年前の時のようにね」
盗賊「…手が無い…畜生!!あの第3皇子の野郎」ギリリ
剣士「第3皇子?」
盗賊「お前は知らねぇか…第3皇子の野郎が魔王を封じた魔石を使ってアダムを復活させたんだ」
剣士「魔王を封じた…パパとママが全部集めて光の石に転移させた筈じゃ…」
盗賊「その魔石がどうなったかは知らん…ただドリアードは生きている…つまりあの中にまだあるって事だ」
剣士「分かった…逆だ…アダムは魔王に支配されてる」
盗賊「魔石に封じられた状態で何か出来るんか?」
剣士「エネルギーの供給が条件…供給を止めると脅されたら?」
盗賊「…マジかよ」
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