勇者「魔王は一体どこにいる?」続編のつづき
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539:名無しNIPPER[sage saga]
2021/05/09(日) 22:21:34.87 ID:DzRiTfhn0
『地床炉村』


ザワザワ

船で誰ぞ来よったぞ

2人降りて来るな?

また移民じゃろうか?


婆「お前さん方何処から来たのじゃ?キ・カイから逃れて来たんかいのぅ?」

剣士「あ…こんにちは…北の大陸から漂流して」

婆「なんと!?北から流れて来たちゅうんか?」

男「婆さん!病気持ちかも知れんであまり近づくな〜?」

剣士「何日も海で漂流して今何処なのか分からないんだよ…助けて欲しい」

婆「そりゃ大変じゃったろう?ゆっくり休んで良いと言いたい所じゃが…」

男「北の奴らは病気に掛かってる奴が多くてな…お前等は掛って居ないだろうな?」ズイ

剣士「見ての通り元気だよ…武器は降ろして欲しいかな…」タジ

婆「随分体格の良い2人じゃな?兵士だったんかいの?」

剣士「ただの冒険者だよ…オークに掴まって逃げて来たんだ」

男「なんだとぅ!!」

婆「あの小舟はオークの使う小舟じゃな…2人で逃げて来たちゅう訳かいな」

剣士「うん…水と少しだけ食料を貰えたら船でキ・カイまで行こうと思う」

男「小舟で海流を遡るのは無理だ…この辺りは船でキ・カイまでは行けん」

剣士「ええ!?そうだったのか…」

婆「行くなら歩いて行くか馬車を待つかなのじゃが…」

剣士「船が無駄になっちゃうなぁ…」

婆「何か積んで居るのじゃろうか?」

剣士「水と食べ物だけなんだけどさ…ここに置いて行くのも勿体ないかなーってね」

男「う〜む…」

婆「ウソをついて居る様には見えんな?信用して良さそうじゃが?」

男「ここらは木材が無くて小さな船でも貴重なんだ…船を置いて行くなら馬車を待つ間村に居ても構わん」

剣士「お!?」

婆「お前さん方は病気は掛って居らんか?」

剣士「僕はシン・リーンの魔術師で病気も治せるよ」

男「なにぃ!!」

婆「たまげたのぅ…村の救世主じゃ」

剣士「どういう事?」

婆「黒死病じゃ…他に熱病も流行って居るのじゃ」

剣士「治せるよ…案内してもらって良い?」

男「ちょいと俺は村の皆に話してくる」

婆「こっちじゃ…村の宿まで案内するで?」

剣士「良かった…宿もあるのか」


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