535:名無しNIPPER[sage saga]
2021/05/09(日) 22:19:06.73 ID:DzRiTfhn0
『小舟』
ザブン バサバサ
剣士「…」ギュッ ギュッ
剣士「よーし!!剣の鞘が無くなっちゃったけど…これで随分長くなった」
女オーク「背負うのだな?」
剣士「うん…ホルダーに引っかけてみて?」
女オーク「…」スチャ
剣士「柄とハバキを長くしてるからグレートソードと同じ様に使えるよ…重心はどう?」
女オーク「フン!!」ブン ブン
剣士「コバルトはやっぱり重たいから取り回し気になるなら柄の重さ変えるよ」
女オーク「片手では重いが両手では軽い」
剣士「もう少し柄を長くして握る位置調整出来るようにしようか?」
女オーク「その方が良い」
剣士「おっけ!鞘の材料がまだ余ってて良かった…貸して」
女オーク「…」ポイ
剣士「コバルトは錆びなくて良いね…鞘に収まって無い方が綺麗だ」
女オーク「剣士の銘を刻めるか?」
剣士「道具が無いから無理だなぁ…柄の細工が限界」
剣士「君は話すのが上手になってきたね?」
女オーク「人間の街で暮らせるか?」
剣士「それだけ話せたら暮らせるよ」
女オーク「私がオークだと直ぐに分かるのでは無いか?」
剣士「うーん…尖った耳と牙がねぇ…肌の色もちょっと濃いか」
女オーク「フィン・イッシュ以外では人間に襲われる…」
剣士「仲良くなれるのになんか悲しいね…」
女オーク「オークはみんな人間好き…みんな人間なりたい」
剣士「分かるよ…人間だってエルフが好きエルフになりたいって思う人が沢山居る…同じだね」
女オーク「エルフは人間嫌い…人間はオーク嫌いか?」
剣士「これってさ…もしかすると魔王の影響なのかもね?」
女オーク「魔王…まだ居るか?」
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