464:名無しNIPPER[sage saga]
2021/05/07(金) 21:12:26.22 ID:kwIi/Pq/0
『暁の時』
ガラゴロ ガラゴロ
剣士「気配が無くなった…諦めたかな?」
僧侶「明るくなって来たです」
剣士「うん…相手も見られたく無いんだろうね」
僧侶「剣士さんの戦い方を見て驚きました…どうしてあんなに早く動けるですか?」
剣士「ゴメン秘密なんだ」
魔法使い「まるで悪魔か何かみたいだった…なんていうのかな神話の吸血鬼みたいな」
剣士「蟲の中に消える様に見えるんだね?」
魔法使い「そうそう…どうして?何の魔法?…って聞いても秘密かぁ」
剣士「オークと戦って分かった事がある」
魔法使い「装備が良いというのは見て分かったけれど…他に?」
剣士「どうも呪術で強化している…だからすごく強い」
僧侶「防御魔法の一種ですかね?」
剣士「うん…だから君達では太刀打ちできないんだ…もう戦いたくない」
魔法使い「向こうから襲って来るのは理由があると思う」
剣士「遺跡に近付けたくないんだろうさ…言葉が通じれば戦わないで済むかもしれないけど…」
魔法使い「ここまで来て引き返せないでしょ?」
剣士「うーん…君達に怪我させたくないんだよ」
僧侶「私はまだ盲目魔法があるです…広範囲で無詠唱なのです」
剣士「盲目ねぇ…オークに効くのかな?」
僧侶「剣士さんを巻き込んでしまうと思って撃てなかったです」
剣士「僕は目が見えなくても平気だよ…じゃぁ次戦う時は使ってみて」
僧侶「はいなー!」
魔法使い「暁の時よ…岩塩が反射して一面赤い…」
剣士「虹だ…」
パカラッ パカラッタ
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