勇者「魔王は一体どこにいる?」続編のつづき
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23:名無しNIPPER[sage saga]
2021/03/11(木) 19:07:14.29 ID:BHJWdb3D0
『荒野』


ガラゴロ ガラゴロ


子供「…虫の羽…これキノコ?…何かの心臓…これは脂肪かな?…変な物ばっかりだよ」

ローグ「多分全部錬金術の材料でやんすね」

女戦士「この身分証も少し妙だな…なんだこの印は?」

ローグ「見た事無い印でやんす…偽物では無さそうですがねぇ」

女戦士「他に何か持って居なかったのか?」

ローグ「有ったかもしれやせんが食い散らかされてて良く分からんかったっす」

子供「ママ?樽にあるのは小麦かな?…なんか匂いが違うんだけど…」

女戦士「ローグ見て来い…私が馭者をやる」

ローグ「あいあい…あらよっと!!」ピョン

子供「この樽だよ…匂いが違う粉だよ」

ローグ「んんんん!!かしらぁ…スゴイ物乗ってますぜ…樽一杯の麻薬っすよ」

女戦士「なんだと!?…マズイな」

ローグ「これ入国出来やせんぜ」

女戦士「この身分証の印は密輸用なのか?」

ローグ「奴隷商を装って密輸は有りっすね…どうしやす?このまんま行っちまいやすか?」

女戦士「ふむ…いざとなればハイディング…行って見るか」

ローグ「なぁ〜んか怪しい匂いがプンプンしやすね?」

女戦士「うむ…大量の麻薬と言えば黒の同胞団…手掛かりを掴める可能性がある」

ローグ「もしかするとキ・カイでも同じ事やらかすつもりだったかもしれやせんね」



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女戦士「やっと見えて来た…昼前には到着出来そうだ」

ローグ「ヤクは乗るよりも荷を引いていた方が早いっすね」

女戦士「未来!隠れる場所は良いか?」

子供「うん!大丈夫…見つかりそうだったらハイディングするから心配しないで」

女戦士「フフ余計な心配だったか…オークの子は落ち着いたか?」

子供「一言も話してくれないよ…ずっと睨まれてる」

女戦士「檻の中では仕方がない」

子供「ママはこの子どうする気?売っちゃうの?」

女戦士「私は金なぞ要らん…ただキ・カイの中でオークを連れまわすのは出来んな」

子供「着るものとマスク付けたら分からなくなるよ」

女戦士「未来はその子を助けたいのだな?」

子供「うん…」

女戦士「では未来が責任を持って面倒を見ろ」

子供「わかった…僕が何とかする」

女戦士「フフ…」---本当に妹にそっくりだ---



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