勇者「魔王は一体どこにいる?」続編のつづき
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225:名無しNIPPER[sage saga]
2021/04/02(金) 11:48:16.31 ID:agkIMDdy0
キーン キーン


剣士「その鍵爪で武器をからめ取れるかもしれないね」

商人「どうやる?」

剣士「ゆっくり行くよ?…ほら鍵爪で剣を受けたらソコで引っ張る」

商人「こう?」グイ

剣士「そうそう…テコの力で丁度引っかかる」

商人「おー偶然とは言え使い物になるか…」

剣士「武器落としたら後は右手の剣で突けば防ぎようが無いね」

商人「そんなに上手く行くかなぁ?」

剣士「見て…この状態で武器を引っかけられると落とさない様に踏ん張る…その間心臓ががら空きだよ」

商人「僕に出来るだろうか…」

剣士「使い方によっては剣を折る事も出来るんじゃないかな?」

商人「よし!練習してみる!!」

剣士「もう一回行くよ…あれ?ちょっと待って…反対方向から切ってもそれで防がれたら引っかかりそうだ」

商人「こうかな?」グイ

剣士「良いね!!じゃぁこの角度は?…これも同じか」

商人「へぇ…なんか分かってきたよ」

剣士「突きでも結局鍵爪に引っかかる…それ片手剣相手にすごい有利だよ」

商人「受けの練習しなきゃ」

剣士「手で受けるのは反射的に体が動くから多分直ぐに上達する…剣で受けるのよりずっと簡単」

剣士「持ち手が牙の中に隠れてるのも良く考えられてるな…ちゃんと返しになってる」

剣士「ちょっと見せて?」

商人「はい」ポイ

剣士「牙の空洞を上手く使ってるんだ…手首で保持出来るからテコが上手く働くのもスゴイ…」

商人「女海賊はそれちゃんと考えて作ったのかな?」

女海賊「んあぁぁ?…」ドテ パチ

商人「起こしちゃったか」

女海賊「呼んだ?つつつ」

剣士「この鍵爪は君が計算して作ったのかって話だよ」

女海賊「あーソレ?アサシンが使ってた暗器を真似たんだよ」

剣士「暗器?」

女海賊「ソレ鍵爪ん所をダガーに差し替えたら暗器になんの…アサシン使ってんじゃん」

商人「へぇ…」

女海賊「あんたにゃ鍵爪で良いよ…暗器なんかどうせ使えないっしょ?」

商人「ハハまぁね…」

女海賊「目ぇ覚めちゃった…ちっと海賊からかって来る」

商人「あまり揉め事起こさない様にね」



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