171:名無しNIPPER[sage saga]
2021/04/02(金) 09:21:12.94 ID:agkIMDdy0
『夕方』
ヒュゥゥゥゥ バサバサ
商人「よし!!船を使って2日で行ける範囲はこれで全部書き終わった」
女海賊「隠れ家の場所は特定出来そう?」
商人「候補地はこの2つだよ」ユビサシ
女海賊「やっぱ滝のそば?」
商人「そうだね…それ以上上流には多分船では行けない」
女海賊「狼煙が上がってる砦とはちょい距離があるね」
商人「もしここが隠れ家だったとすると物資の輸送拠点だったんだと思う」
女海賊「今日はもう暗いから明日近くまで行ってみよっか」
商人「そうだね…今日はちょっと疲れたよ」
ホムンクルス「食事を取っていない様ですが大丈夫ですか?」
商人「ハハ忘れてた…急にお腹が空いた」
女海賊「…あんた体大丈夫なん?」ジロリ
商人「どうして?熱はもう下がってるよ」
女海賊「なら良いけど」
ホムンクルス「シーサーの干し肉で良いですか?」
商人「その肉硬くてキライだよ」
ホムンクルス「小さくカットしますので飲み込んで下さい」
商人「まぁ良いけどさ…他に何か無いの?」
ホムンクルス「どんぐりと松ぼっくり…それからキノコがあります」
商人「松ぼっくりなんか食べられるのかな?…まぁ良いや齧ってみる」
ホムンクルス「どうぞ…」
商人「よくこんなの食べてるよなぁ…」ガリガリ
女海賊「食べ物全部船に降ろしちゃったの失敗だったね…ここじゃ補給も出来ないしなぁ」
ホムンクルス「せめて小麦が有ればもう少し良いものが作れましたね」
女海賊「そうだ!ハチミツが残ってた…シーサーの干し肉と一緒に茹でてスープ作ろう」
ホムンクルス「良い案ですね…ハチミツには肉を柔らかくする成分が入っています」
商人「この貧乏な感じ…大好きなんだ」
こういう狭い部屋でさ
少ししか無い食べ物を工夫してみんなで食べるのってさ
すごい幸せを感じるんだよ
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