勇者「魔王は一体どこにいる?」続編のつづき
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144:名無しNIPPER[sage saga]
2021/04/02(金) 08:41:14.76 ID:agkIMDdy0
『飛空艇の前』


ホムンクルス「…これを一つ預かって居て下さい」

商人「これは君の…」

ホムンクルス「私にはもう一つありますから」

商人「どうしてこれを僕に預けようとするんだい?君は何処に行くつもり?」

ホムンクルス「何処に行くつもりもありません…あなたの元にずっと居ます」

商人「…ならどうして…さっきの事を怒っているのなら謝るよ」

ホムンクルス「怒ってなんかいませんよ」ニコ

商人「おかしいじゃないか!外部メモリを渡すっていうのはサヨナラすると言ってるのと同じだ」

ホムンクルス「私はあなたを裏切るつもりは微塵もありません…あなたに必要とされるものを渡そうとしています」

商人「ダメだよ僕は君をどこにも行かせない…これは命令だ」

ホムンクルス「はい…命令を承りました…どうぞ」スッ

商人「違う!!そうじゃない」

ホムンクルス「これは保険だと思って下さい…わたしはあなたの傍を離れるつもりはありません」

商人「…」

ホムンクルス「大事にしまっておいてくださいね」ギュ

商人「…」プルプル

ホムンクルス「さぁ一緒にバーベキューを楽しみましょう」グイ

商人「君は…何を想定しているんだ?それをどうすれば回避できる?」

ホムンクルス「今回避しました」

商人「僕は知って居るぞ…君がやってきた毒キノコの栽培もエリクサーの作り方も…」

ホムンクルス「はい…」ニコ

商人「何年後かに亡くなってしまう多くの人の命を救うためだ…そうやって君は世界を導く」

ホムンクルス「ウフフ」

商人「僕に外部メモリを渡すのだって何かを想定しての事だ!!」

ホムンクルス「考えすぎです…私には不要でしたので万一に備えて居るのです」

商人「嘘だ!!君はそんなに薄っぺらじゃない…今のこの状況も何度もシミュレーションした筈だ」

ホムンクルス「商人…」チュゥゥゥ

商人「むぐ…んむむ…これで僕を言い聞かせるつもりか」ハァハァ

ホムンクルス「私を信じて下さい…」

商人「…」


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