少女「とりっくおあとりーと」 キモオタ「い、いたずらでお願いするデュフっ」
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7:名無しNIPPER[saga]
2020/10/29(木) 21:00:07.57 ID:hENHGJb80


悪ガキの腕から、力が抜けていく。
勝利を確信した男は、抑えていた悪ガキの腕から、そっと手を外した。
仮面さえ無ければ、捻くれた悪ガキの悔しさに歪んだ表情を拝めるであろうに。
男は、その薄暗い欲望に悪ガキの仮面へと手を伸ばす。

仮面に、男の手が触れる。
そこで、男は悪ガキの肩が小刻みに震えていることに気が付いた。
仮面の奥からは、微かにしゃくりあげる声が聞こえてくる。悪ガキはこともあろうか、泣いているのだ。
男は激しく動揺し、伸ばした手がピタリと止まる。

しかし、悪ガキの仮面は暴かれてしまう。
当然、男の手によるものではない。では誰が。
それは、悪ガキ自身の手によってだった。

仮面の下から現れたのは、美しい一人の少女であった。
少女の頬は紅潮し、目からは一筋の涙が零れ落ちた。


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