少女「とりっくおあとりーと!お菓子をくれませんかっ」男「えー、君は誰だい?」
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36: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2020/10/31(土) 22:32:35.16 ID:Hw1FzRY90

少女「私は…ちっちゃい頃から体が弱くて、ずっと病院の中で過ごしてきました」

少女「お医者さんは優しい人で、お父さんもお母さんも毎日のように会いに来てくれて、寂しく感じたことはほとんどありませんでした」

少女「ただ……私くらいの子って、みんな学校に通うものなんですよね?」

少女「学校のお話聞いたりご本読んだりしてるうちにどんどんどんどん気になってきちゃって…」

少女「お母さんたちに学校に行きたいって言ったことがあったんですけど、元気になったら絶対行こうね、としか言ってもらえなかったんです」

男「……」

男(そっか。これまで感じた違和感の正体はこれか)

男(どこを案内しても目を輝かせてたのは、高校が目新しいんじゃなく学校そのものに初めて来たからで、少し大人びて見えるのは、病院で同い年の子とじゃなく大人の人とばかり話をしていたからなんだろう)

男「…それで、今日は一人でここへ?」

少女「いえ…それが、目を覚ましたらこの学校の、ベッドの上だったんです」

少女「ここまで来た覚えとか全然なくって…」チラッ

男「…?」

少女「…壁や床には触れるんですよ。だけど…」

少女「男さん、教科書見せてくれませんか」

男「ん?うん…」スッ

少女「……」ソー



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