27: ◆X0TyCi.5oo[saga]
2020/10/23(金) 16:13:52.11 ID:2aSI5GVy0
なんとなく沈黙のあと、桃子がこっちを向かないまま聞いてきた。
桃子「で、脚本は決まった?」
P「うーん……現実の桃子っぽい話がいいかなとはおぼろげながら考えてる」
桃子「当て書きね」
P「なにそれ」
桃子「役に寄った設定にすること」
P「そういや穴を掘る人の演劇もそうだったらしいな」
桃子「そうそうそんな感じ」
P「桃子に将来どうなってほしいかって考えたんだけど」
桃子「……うん」
P「ふつうの女の子になってほしいんだ」
桃子「どういうこと? 桃子はふつうの女の子だよ」
P「いやそうなんだけど、なんというか。普通の人生を歩んでほしいんだよ。ふつうに学校行って、悩みがあったとしても友だちのこととかありふれた悩みで、ふつうに中学高校いって、まあ行きたいなら大学行って就職して、ちょっと寂しいけど結婚して。なんて」
桃子「ふふっなにそれ」
P「割とホンキなんだけどな」
桃子「まあいいよ。お兄ちゃんの気持ちは分かったよ。それも聞けたしもう寝るね」
P「なんか恥ずかしくなってきた」
桃子「はいはい。じゃあおやすみ」
P「……おやすみ」
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