勇者「勇者放送局のお時間です!」
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40:名無しNIPPER
2020/10/23(金) 18:40:41.32 ID:SRBspSz/o
勇者「今回は少し時間が押しているため、これで最後とさせていただきます」

勇者「ラジオネー厶、へびむすめさんからのお便りです」

勇者「おかげさまで今では大々的に『血をわけてくれる方』を募集できるようになりましたが
飢えた時にこっそり眠り薬を盛って血を吸わせてもらってました
大陸南西のエリアで、いつの間にか手の甲に蛇に噛まれたみたいな傷がついてた方々、それ私です、すみませんでした、との事です」

僧侶「あ〜、あれですね、私も前献血に行ってきましたよ!」

勇者「蛇族の長老にはお世話になったからなぁ、俺も行ってくるか……じゃなくて、 懺悔だよ懺悔」

僧侶「ん〜、でも、これに関しては仕方ないと思うんですよね」

勇者「……え?」

僧侶「だって、これ以外にする方法がなかったのでしょう? 魔王軍と対立していた時は、人に血を恵んでもらうことなど不可能だったでしょう」

勇者「おいおい」

僧侶「へびむすめさん、神の御加護があらんことを!」

勇者「なんかお前……変わったくね?」

僧侶「? どういう意味ですか?」

勇者「いや、初めて会った時は、魔物なんか生きる価値のないゴミだーとか言ってたじゃねぇか」

僧侶「まぁ、あの時はそう思ってました、でも……」

勇者「でも?」

僧侶「勇者様たちと一緒に冒険をして、魔物達の温かさに触れてしまったんです」

僧侶「私は、目先の憎しみだけで動いていました、けれど、魔物達にも世界があり、正義もあるのです」

僧侶「だから私はこうやって魔物達と一緒に生活する事が出来て、とても嬉しいです、勇者様、ありがとうごさいます」

勇者「僧侶……」

僧侶「勇者様…」

勇者「……なんだこれ」

僧侶「知りませんよ」

勇者「……という訳で、第2回勇者放送今日、みなさんどうでしたか?」

僧侶「私はとっても楽しかったです! 是非また呼んでくださいね!」

勇者「それでは皆さん、次の勇者放送局でお会いしましょう!」

勇者・僧侶「さよ〜なら〜」


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