383: ◆nx90flyJCa6p[sage saga]
2020/11/01(日) 21:06:49.06 ID:f+TQKMdP0
P「その時用意していた台本があったんだが、
所々台詞が抜けていて後半は全て白紙だった」
P「印刷ミスかと思った。
だが事前に目を通した時にはそんな箇所はなかったはずなんだ。
チェック漏れだとしても、
後半全て白紙なのにそれに気づかないはずがないだろ」
幸子「確かに」
P「なにを失くしてどんな結末を迎えるのか、
その台本からでは読み取れなくなっていた」
P「あずささんになにを失くしたのかを聞かれ、俺は答えられなかった」
P「脚本の制作には俺と律子が携わっていた。
何度も作家と打ち合わせをしたはずなのに、
まるでそこの記憶だけがすっぽり抜けたように急に思い出せなくなった」
P「代わりに律子が答えたんだが、なぜかその声が聞こえなかった。
律子だけじゃない、他のみんなの声も。
失くしたものについて話しているのか、その声が一切聞こえない」
P「結局思い出せないまま、翌日には765プロが消え、現在に至る。
思い出せたのはつい最近だ」
卯月「その大切なものって……」
P「仲間だ」
やよい『プロデューサーは大切なものってありますかー』
P「自分の大切なものがわからなかった。
本当はずっと前から持っていたのに、ずっと前から傍にあったのに」
P「あまりにも近すぎて、気づけなかった」
凛「……」
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