187: ◆nx90flyJCa6p[sage]
2020/10/23(金) 13:27:55.28 ID:vTqC38JC0
卯月「正直にいうと、私はそんなにショックじゃないんです」
P「え……」
卯月「自分でも不思議なんです。
私にも前のプロデューサーさんとの思い出は沢山あります。
どれもかけがえのない大切な私の記憶です」
卯月「今思い出しても心が温かくなって元気が出てくるような……。
プロデューサーさんにとってもそんな記憶だったらいいなって、
えへへ……」
凛『私にとってかけがえのない大切な記憶だから、
プロデューサーにとってもそうだったらいいなって』
P「……」
卯月「でも、もしプロデューサーさんが記憶を諦めるとしたら、
私はそれをすんなりと受け入れられる気がしたんです」
卯月「……実際、そのとおりでした」
P「だからさっき、自分が薄情だって……」
卯月「……」コクッ
卯月「寂しいと感じたこともそんなにないから、
余計にみんなとの温度差を感じちゃって……」
卯月「だからみんなが私みたいに受け入れられるかどうかはわかりません。
だけど一つだけ、確かなことがあります」
卯月「私もみんなも、プロデューサーさんと絶対に離れたくはないです」
卯月「それだけは、確かです」
P「……」
P「少し、話し込んでしまったな。そろそろ切り上げよう、ラジオに遅れる」スッ
卯月「あっ……」
P「卯月、このことは俺から話すまでみんなには黙っていてくれるか」
卯月「は、はい」
P「……卯月は薄情なんかじゃないよ。薄情な人間はそんな風に思い悩んだりしない」
P「優しい子だよ、卯月は」
卯月「プロデューサーさん……」
P「あ、もしかして卯月だったか。俺と千川さんの話を聞いていたのは」
卯月「話? なんの話ですか」
P「いや……、知らないならいいんだ」
P(……)
…………………
………………
…………
……
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