4: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2020/10/19(月) 21:38:54.88 ID:kXnbXFlm0
少女(この村の人間は、大人も子供も夜を恐れる)
少女(夜は周りが見えないし、花の力を使う事も出来ない)
少女(だからこそ、危険な月花参りを成し遂げた人間は、皆に尊敬される)
5: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2020/10/19(月) 21:45:06.90 ID:kXnbXFlm0
少年「よし、完成」スッ
「お、少年。それは?」
少年「彼岸花に、油に似た性質を付与しました。長時間持つように」
6: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2020/10/19(月) 21:49:00.35 ID:kXnbXFlm0
少女「少年は凄いよね、皆から認められてる」
少年「別に……たまたまそう言うのに向いてたってだけさ」
少女「でも、何も出来ないよりはいいよ。私なんて何も出来ない」
7: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2020/10/19(月) 21:50:59.28 ID:kXnbXFlm0
「さて、いよいよ明日は月花参りだが」
少年「……はい、覚悟は出来てます」
「うむ。一時間もあれば着くはずだから気をつけてな」
8: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2020/10/19(月) 21:52:15.23 ID:kXnbXFlm0
少年「……」ブオッ
「うおお、凄いな!」
「いつにも増して気合入ってるね、そりゃそうか」
9: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2020/10/19(月) 21:53:34.73 ID:kXnbXFlm0
少女(そうしているうちに、夕暮れはやってきた)
10: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2020/10/19(月) 22:00:22.23 ID:kXnbXFlm0
「ではいよいよ、月花参りを開始とする」
少年「はい」
「武運を祈る。さぁ、開始だ」
11: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2020/10/19(月) 22:02:00.67 ID:kXnbXFlm0
少女(……遅い。あれからもう二時間は経った)
少女(もうそろそろ帰ってきても良いはず……)
少女(やっぱり、途中で倒れた? それともケガをした?)
12: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2020/10/19(月) 22:03:00.58 ID:kXnbXFlm0
少女(私が助けに……)チラ
ヒュオオォォォ……
少女「……!」ブル
13: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2020/10/19(月) 22:04:17.80 ID:kXnbXFlm0
少女「……わ、私が助けに行く!」
「……え、いや少女が行ったって」
少女「行ってくる!」
14: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2020/10/20(火) 21:06:34.52 ID:zSOeHXr00
バチバチ……
ザッ ザッ
少女(少年が作った彼岸花に火を灯し、私は真っ暗な森を歩く)
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