44: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 17:57:26.42 ID:V6x1Fopt0
そんな中で。
「間違いなく、私で決まりね!」
そう楽屋中に聞こえる声で言っていたのは
2つのお下げが特徴的な青みがかった髪の女の子だった。
ひらひらの綺羅びやかな衣装がまた目立っていた。
その子の隣にいるメガネの、
高身長だけど背筋の曲がった女性マネージャーから
乱暴にタオルと水を奪い取っていた。
誰もがその自信過剰な態度に一瞥をくれるが、
その後はみんな自分のことに集中するように背を向けていた。
あたしも自分のことをやらないと、
と思った瞬間、その女の子と目があってしまった。
嫌そうな顔で舌打ちをされたのが聞こえる。
そうだよね、ジロジロ見られるのは誰だっていやだもんね。
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