305: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 22:34:08.38 ID:V6x1Fopt0
「あんたは充分やったのは知ってるよ。
でも結果が出てないじゃないか。
ね? もうアイドルは諦めようよ……?」
306: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 22:34:39.55 ID:V6x1Fopt0
「やるべきことって、
あんたがやるべきことは帰ってきて、
お爺ちゃんを励ましてあげることでしょう!?
307: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 22:35:44.03 ID:V6x1Fopt0
母親はまだ何か言っていたが、
それを無視してあたしは
308: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 22:36:29.75 ID:V6x1Fopt0
黙って振り返ると、所恵美は
心配そうな顔をしてこちらを見ている。
309: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 22:37:27.28 ID:V6x1Fopt0
あたしはそれ以上は答えなかった。
しかし、プロデューサーはゆっくりと口を開く。
310: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 22:38:13.48 ID:V6x1Fopt0
もう少し言い方は無いのだろうか。
空気を読めとか、そういうことじゃない。
311: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 22:38:53.67 ID:V6x1Fopt0
これも神様があたしに与えた試練だって言うのだろうか。
冗談じゃない。もうたくさんだ。
312: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 22:39:54.78 ID:V6x1Fopt0
「まあ、幸いひなたは端だし、
欠けてもギリギリなんとか……」
313: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 22:40:40.08 ID:V6x1Fopt0
所恵美も、プロデューサーも目を丸くしている。
あたしは自分の顔が真っ赤になるのが分かる。
314: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2020/10/09(金) 22:41:26.59 ID:V6x1Fopt0
ぐるぐると定まらない感情が巡る。
……爺ちゃんがただ心配だ。
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